現代詩 厄渡りの菩薩(あらみたま)
【【绘画过程】渡厄】 https://www.bilibili.com/video/BV1HQ4y157Js/?share_source=copy_web&vd_source=aba955a78a8f3864b71f20e02e8de426
(「厄渡り」の絵)
「嗚呼 私の塚に
さくらを奉れなくてもいい
私の後の人々よ、もし君たちが
灰の風に化した仏たちに
荒地で花咲くの祈りを唱えれば
風塵には未練がない
風塵には未練がない」
「蒼蓮華も、ロータス(λωτός)も
彼女に捧げても良い、
守り人よ、笛でも響けば?
荒れ果てた神社の傍にいる骨を埋める塚に
花の咲く、あの嘗ては井戸であった塚に
彩りはどれだけ匂えど
その香りを知る人はもう
黒き流れの中で散り濡れた
その失った紅色の花蕾は
小舟にすらなってない」
「私(自分)は、
命に定め、役目、価値を
絶望と虚しさにより決める
無償のアガペーを否定する
神々が我に捧ぐ紅い聖杯を
その中にいる血を我が零して
その杯を砕け、月が割った
そして一握りの緑色の苦艾を
持ち上げて
天を我に返った
そして天国の王国は
泡が盛り立ってしまうほどに
碧色の雨が振るだろう
創造神の嫉妬の瞳如く
ーーこの荒地で天の泉より潤い
『渇き』と言う飲み物が居るだっと
白を切ってながら、彼がこう言う」
「永遠の乙女アポロンの絶対的な死を
喜びの中の苦行者ディオニュソスが
永遠にかけて弔う
我がDionysos Tresmegastus Omnidoloris
三つの魂を持つ、哀しさの中で
自分を彫り出す人間だ」
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