紅より儚き
…
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日は火に堕ち
空は空に遁す、
水は古い氾濫より潤う
この世は誰かぞ
常に無情有情の我を
保ち続けるだろう
常に無常である浮き世も
帷子の羅刹羅紗
伽藍の酔わぬ一朝一夕
或いは夜の星の凌雲の紫微斗郷の
曙の淡紅より儚き永遠かな
…
日は日を持って火に堕ち
空は空を持って空に遁し
水は古の氾濫より潤う事を知って
この世は誰かぞ
常に有情無情の作為に居続ける
常に無常で営みを保つこの浮き世も
着り染める、帷子の羅刹羅紗
伽藍の酔わぬ一朝一夕
或いはかの夜の星の紫微斗郷の
曙の淡紅より儚き凌雲の霞眉と
その過ぎ去れり烟支(えんじ)の薫る永遠かな
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