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「山猫からの手紙」再生に向けて
コロナが収束したら
「中止公演の顔合わせ」をやろう。
今回の主演俳優に公演中止を電話で伝えたところ、そんな話になりました。
「中止公演の顔合わせ」の機会にみんなが繋がって、それがまた次の顔合わせに繋がったら。
演劇企画ニガヨモギ以外の場でもみんなの元気な顔を見せてもらえたら、とても嬉しいです。
これはわたしのエゴになってしまいますが。
わたしは例え公演をやらないとしても、できるだけみんなが手に入るものをここ数ヶ月間、探していたのかもしれません。
公演をやらないとしても、みんなに残せるものはないのか。
分け合える何かを。繋げられる何かを。
みんなと共有できる
ささやかな幸せの形を。
みんなと慰めあえる何かを。
たった4日間の公演だったとしても、執着してきた心を、いっときでも運命を信頼して手放せる材料を探したかったんです。
深い悲しみをただ手の平に載せて見せるような、そんな終わらせ方は決してしたくなかったのです。
みなさんが与えてくださった情熱とやさしさによって、ささやかな、しかしそれはとても深い幸せを手に入れることができたので、それをみなさんに見せたいのです。
それを分け合いたいのです。
今は悲しくなんかないです。
コロナが収束したら、会いませんか。
飲みましょう。
話し合いましょう。
今まで何してた?これから何したい?って。
叶うのならば、肩を寄せ合って歌でも唄って。望んでもいいのならば、笑顔を見たいです。
そしていつかまた公演ができる日に
大きく再生してやりましょう。
わたしの希望と幸せが少しでもみんなのものへと変化したらいいのに。
そんな願いはきっといつかの月夜の元で、みんなの力で叶うでしょう。
なぜなら、幸せの縁結びが上手な人たちが集まってくれているのだから。
こんなに結びにくいわたしに、歩み寄って結んでくれた人たちなのだから。
これを読んでくださっている方を含めて、たくさんの方々に支えていただきました。
謝らないでほしいと言われた分、改めてお礼を言わせてください。
本当にありがとうございました。
演劇企画ニガヨモギの新たな展望は消えていません。これからも新たに生んでいきます。いつか何か作るときは、また声をかけさせてください。
ですからこれからも、きっとずっと、みなさんよろしくお願いします。
女1
あなた‥、太郎は何て言ってます‥?
男6
うん‥、やっぱりそう言ってるよ、しあわせになるよってね‥。
ーーー
女1
どっちにしても、太郎はしあわせになるって言ってくれました‥。そうでしょう‥?
男6
そうだよ‥。