17年 5~7月に読んだ本の一言感想メモ

◆17年 4月はコチラ

・『人工知能の核心』羽生善治★★★☆☆

昨年テレビで放送されたNHKスペシャル「天使か悪魔か~」をベースに羽生さんご自身が後日書き下ろした一冊。超過密スケジュールの合間を縫っての取材に執筆……羽生さんの並々ならぬAIへの関心の高さがうかがえる。

・『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司★★☆☆☆

少子高齢化の先陣を突っ走る日本。豊富なデータをもとに人口減少の未来を予測する。ただ、ちょうど人工知能の本を読んだばかりのせいかAIが社会に及ぼす変数を過小評価しすぎている気がした。

・『東芝解体 電機メーカーが消える日』大西康之★★★★☆

時事絡みで何気なく手に取った本だが想像以上にショッキングな内容だった。東芝解体は氷山の一角であり、その病巣は日本全体を覆い尽くすほど根深い。あきらめず逆転ホームランを狙うのか、それとも戦略的に縮んでいくか……。

・『無敵の思考』ひろゆき★★★☆☆

元2ちゃんねる管理人。しばらく見かけないと思ったらフランスに移住していたのか……。僕も物価の安い国でずっといんたーねっつしたい……。

・『多動力』堀江貴文★★★☆☆

いま話題のベストセラー。"多動力"を一言であらわすと同時に色んなことをこなせるフットワークの軽さなのだが、将棋はむしろ一つの物事にじっと腰を据えて取り組む"不動力"が大切なので読んでて複雑な心境になった(苦笑)。

・『世界のしくみが見える世界史講義』茂木誠★★★★★

駿台予備校講師による学校では教えない世界史授業。池上彰のわかりやすい解説と佐藤優の情報分析力の高さを良いとこどりしたような一冊。膨大かつ難解な歴史を限られた紙幅でよくぞここまでまとめたと思う。

・『総力取材!トランプ時代と分断される世界』NHK取材班★★☆☆☆

前半はアメリカ、後半はEU(フランス、ドイツ)。本書全体を通して「難民問題」の処遇がテーマとなっており、受け入れに賛成と反対、双方の声を一方に偏ることなくとても真摯・公平に取材している。やればできr

・『神聖ローマ帝国』菊池良生★★★☆☆

かつてローマ帝国というヨーロッパ全体を覆った広大な版図がなぜ現在のような複雑に入り組んだ形になったのか――という往年の疑問が解けた本。読みやすい文章で図面も豊富だがテーマ自体が超難解なので完読に3年かかった(汗


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