17年 1~2月に読んだ本の一言感想メモ
《1月》
・『若い読者のための第三のチンパンジー:人間という動物の進化と未来』ジャレド ダイヤモンド ★★★★☆
ヒトはいま食物連鎖の頂点にいるが、近縁種のゴリラやチンパンジーと比べてどれほど違うのか?人間を神聖化せず、あくまで「動物」という立ち位置で考察した一冊。多岐にわたるテーマを壮大なスケールで描かれ、非常に興味深く読めた。
・『盤上の夜』 宮内悠介★★★☆☆
http://blog.livedoor.jp/nifu_senkin-daily/archives/69055758.html
・『コンスタンティノープルの陥落』塩野七生★★★★★
http://blog.livedoor.jp/nifu_senkin-daily/archives/68444431.html
・『図解で極める ドラッカー式マネジメント』松浦正東★☆☆☆☆
「経営の父」ドラッカーの入門書。自分はつくづく会社組織に必要とされない人間だなぁと読みながら悲しくなった。仕事のできるビジネスマンには役に立つのだろうが……。
・『街道をゆく5 モンゴル紀行』司馬遼太郎★★★☆☆
司馬先生の小説はあらかた読みつくしたので紀行文を読むことに。旅の舞台はモンゴルだが、執筆当時(1973年)は冷戦下で交通の便が大きく制限されソ連からの南下コースをとる。欲を言えばチンギス・ハンについてもっと触れてほしかった。
・『愚物語』西尾維新★★☆☆☆
「物語」オフシーズン第1弾。老倉育、神原駿河、斧乃木余接をそれぞれ中心とした3本の短編収録。最初の2つはいつもの冴えた西尾節が感じられずいまひとつ盛り上がりに欠けた。最後の話は面白かった。
・『業物語』西尾維新★★★☆☆
同上、第2弾。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード、阿良々木火憐、羽川翼の3本立て。どれも安定して面白い。続編期待。
・『人間の集団について』司馬遼太郎★☆☆☆☆
ベトナム紀行。ベトナム戦争終結直後の取材でほとんど知識のない僕にはちんぷんかんぷんだった。池上本を読んで出直します……。
《2月》
・『ロードス島攻防記』塩野七生★★☆☆☆
『コンスタンティノープルの陥落』の続編に当たる。登場人物のご都合主義的な説明口調の会話が目立ち、歴史としても小説としても構成が中途半端な気がした。前著があまりに素晴らしかっただけに残念。
・『金髪神話の研究ー男はなぜブロンドに憧れるのか』ヨコタ村上孝之★★☆☆☆
ボナンザさんシリーズを書く身として、読んでおかねばという使命感に駆られた。ほんとは白髪キャラが好きなんですけどねー(どうでもいい)
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