18年 11月に読んだ本の一言感想メモ
◆18年10月はコチラ
・『サンショウウオ戦争』カレル・チャペック★★☆☆☆
知性を持ったサンショウウオが人類を滅亡させるSF小説。筆者は戦前生まれのポーランド人で、迫りくるナチス・ドイツの脅威と重ねて書いたと思われる。駆け出しは面白いんだけど途中から冗長に感じてしまった。
・『日本型モノづくりの敗北』湯之上隆★★★☆☆
1980年台の日本の半導体(DRAM)は「産業のコメ」といわれる基幹産業だった。圧倒的な世界シェアだったにもかかわらずなぜ今日無残にも転落したのか。当時最先端の技術者だった筆者がその敗因を分析する。
・『声優道』岩田光央★★☆☆☆
アニメ「AKIRA」の主役で有名な著者がこれから声優を目指す若者に向けて業界のリアルを語る。今はどこも厳しいのはわかるけどあまりにも夢がないよなぁ……。
・『国家の品格』藤原正彦★★★☆☆
一言でいえば西欧の模倣をやめ本来の日本らしさを取り戻そうという主張。いささか過激な言説もあるが読み物としてはまあ面白い。
・『君たちはどう生きるか』吉野源三郎★★★☆☆
いまコミカライズ(漫画化)されて話題の作品をあえて原書で読んでみた。書かれたのは戦前で子供向けに「修身」(現代でいう道徳の授業)を説いている。てか何気に岩波文庫を完走できたのは初めてじゃね?
・『成功者の告白』神田昌典★★★★☆
一見成功したように見える起業家もプライベートでは離婚や病気などの問題を抱えがちなもの。本書は仕事と家庭の両立という今までありそうでなかったテーマで通常の自己啓発やビジネス書と一線を画している。
・『レバレッジ・リーディング』本田直之★★☆☆☆
本の価格の10倍の元を取る"超"読書法。いわゆる意識の高いビジネスパーソン向けの本なんだけど僕は損得勘定で読書してるわけじゃないしマーカー引くのは有益と分かっててもできない性質だからあまり合わないかな。
・『ホリエモン×ひろゆき やっぱりヘンだよね』★★★☆☆
政治・経済・食品・スポーツなどなど多彩な分野を気ままに語る。ほんと2人ともいい意味で思考がぶっ飛んでるよなー。
・『だから、居場所が欲しかった。』水谷竹秀★★★☆☆
水谷氏の本はこれで3冊目。タイの首都バンコクのコールセンターで働く日本人を取材。小泉政権時代に国内での職を失った中年の人たちが多いんだけど当時蔓延していた自己責任論の風潮は本当に地獄だったよ……。
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