スパーリングで攻め方がわからない人は●●をやれ!🥊
キックボクシングのスパーリングで何をすればいいかわからないと思う人は初心者だと多いと思います。
パンチも相手のグローブばかりに打ってしまったり、決まったパターンの攻撃ばかりをしてしまったりしてはいないでしょうか?
今回はスパーリングの攻め方と考え方について紹介します!
【攻撃する前に相手を観察する】
まずは相手をしっかり観察して瞬時に攻撃の選択を決めます。
複数の選択肢がある場合はベストな攻撃を判断します。
次の通りに相手を観察しましょう!
1. 構え方
2. 足と全身の重心バランス
3. ステップの方法
4. 攻撃のパターン
5. ディフェンスのパターン
6. 目線
7. 心理
9. 動きの癖
10. スピード
11. パワー
12. 体格
【見た目から判断できること】
構え方や重心のバランスを見ればパンチが得意なのかキックが得意なのか判断できます。
例えばムエタイ選手のように後足に重心があり、高めに構えている人であればキックが主体になります。
逆に重心が低く足の幅も広く前足に重心が乗っていればパンチが主体になります。
他にも小刻みに跳ぶようなステップをして距離をとるようにしている人はアウトボクシングが得意で、ゆっくりと足踏みをするようにリズムをとっている人はインファイトが得意だと考えられます。
そして相手の攻撃パターンを知るために、まずはしっかりディフェンスしながら相手に攻撃をさせます。
パンチからくるのか?
キックからくるのか?
どんなコンビネーションを使うのか?
など攻撃のパターンが見えてきます。
次に見せパンチや見せキックで構わないので攻撃してみます。
例えばパンチならパーリングするのか?ブロッキングするのか?
それともステップワークや上体の動きでディフェンスるのか?
などディフェンスのパターンも見えてきます。
まずは相手の情報をインプットすることが大切です。
【攻撃の具体的な当て方】
例えば相手の構えがパンチ主体の構えだとします。
前足に重心があり、足幅も広く、更にボクシングの選手のように前足が内側に向いてるとしましょう。
この場合はローキックは簡単に当てることができます。
それは相手がキックをカットするために前足を瞬時に外側へ上げることができない体勢だからです。
更に相手の攻撃パターンはジャブから打ってくるとします。
そうなるとジャブを打ってきたタイミングでローキックを当てれば確実に当てることができます。
大切なのは適当に攻撃をするのではなく、状況を把握して確信をもって攻撃することなのです。
【攻撃を当てる4つの方法】
攻撃を当てるには次の4つのいずれかの方法を使います。
1. 開いている場所に打つ
2. 相手のガートを動かして打つ
3. 相手を騙して打つ
4. 相手の体重を移動させて打つ
【開いてる場所に打つ方法】
相手が構えている時に肘とガードが外に開いて、顔も見える状態であればジャブ、ボディ、前蹴りなど真ん中に打つ攻撃は当てやすいです。
逆に正面ブロックなどガードを極端に中に寄せている人にはフックやキックなど横からの攻撃が当てやすくなります。
他にも両手をやたら前に出して構えている人はお腹が開きやすくなるので、ミドルキック、前蹴り、三日月蹴りなどが当てやすくなります。
【相手のガードを動かして打つ方法】
例えば左フックを打てば相手は右手で顔の横をブロックするため一瞬顔の中心が開きます。
そのため左フック→右ストレートや左フック→右アッパーといったコンビネーションを使うことでパンチを当てることができるようになります。
このように当てたい攻撃の前の相手のガードを動かすための攻撃が重要になります。
【相手を騙して打つ方法】
わざとジャブを相手の前手に向かって何度か打ってみます。
そうすると相手は前手でジャブをパーリングするようになります。
そしてたまに早いジャブを相手の喉元あたりを狙って打ってみます。
そうすると相手は前手で大きめにパーリングをしてくれます。
この動作ができれば騙しはほぼ成功です。
次にジャブを打つフリをして素早く右ストレートを打つと前手でジャブをパーリングしようとして前手を内側に動かしてくれるので右ストレートが当たるようになります。
騙しは何度もは使えませんが、相手は騙されたことで警戒感が強くなり、手数が減ってくるので、有利に戦えるようになります。
【相手の体重を移動させて打つ方法】
近い距離でまとめてパンチを打つと、相手は前足に体重を乗せてブロックしてきます。
これで前足に体重移動させることは成功です。
体重が乗った前足は上げることが困難なため、ワンツー左フックなどからローキックを打てば簡単に当てることができます。
前足に体重が乗れば前足を攻撃、後ろ足に体重が乗れば後足を攻撃というのが基本的な攻撃パターンになります。
【瞬時に攻撃を出すために】
相手を観察して攻撃を打つ手段がなければ攻撃をすることはできません。
そして相手もレベルが上がれば上がるほどディフェンス能力も高くなります。
そのため複数の攻撃パターンを用意する必要があります。
ワンパターンの攻撃になると、逆に相手に観察されて、そこを狙われるようになってしまうからです。
方法のひとつとして、各技を当てるための方法を各10項目ずつノートに書き出してみて練習で試してみることをオススメします。
例えばジャブを当てるなら、
1. 相手のジャブをパーリングしてすぐにジャブを打つ
2. 相手のジャブを右にダッキングしながら同時にジャブを打つ
3. 左斜め前に踏み込んでガードの開きの広い角度からジャブを打つ
のように全ての攻撃の当て方やコンビネーションを考えます。
ジャブ、ストレート、フック、ボディ、アッパー、ローキック、ミドルキック、ハイキック、前蹴り、膝蹴りなど各10項目ずつ考えてみましょう!
以上、スパーリングの攻め方について紹介しました。
よく会員様からコンビネーションを教えて下さいと言われますが、攻撃のパターンを英語の単語のように暗記で覚えるのはあまり良くありません。
算数であれば、たし算、ひき算、かけ算、わり算、の4つを覚えれば無限に応用ができます。
キックボクシングの攻撃パターンも【攻撃を当てる4つの方法】で紹介した4つのパターンを使えば無限に応用ができます。
自分の可能性を無限にするためにも暗記ではなく応用を使えるようになりましょう!
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