学級会に向けて【史上最も醜い学級会】
②「今日の学級会ではセックスの相手を決めてもらいます。」史上最も醜い学級会が始まった!政府のとんでも政策、少子化対策案とは?T県中学校2年1組の生徒の運命は・・・
学級会に向けて
この法律をもとに行う学級会の、注意事項の書面を学級委員の谷亮介と野原希咲に見せ、準備を行った。谷亮介は「そりゃあ俺たち男はまあ、別にいいすけど。女子はきついんじゃないすか。」と冷静に言った。一方、野原希咲は「ほんっとに、ふざけんでよね!」と憤慨している。「川中T、マジでやるんすか?」と野原希咲が聞いてくる。「政府の決定事項だ、うわさでも聞いたことがあるだろう。仕方がない。教育委員会も了承済みだ。親にも拒否権はない。」私は答えた。野原希咲は憤慨しながらも「わかりましたよ!司会やるっすけど、ウチも自分が大事なんで、身を引くようなこと絶対やんないからね!」と強く主張した。後は2人にまかせるしかない。上手く決まるだろうか?いや、おそらく醜い、感情丸出しの争いになるだろう。内容が内容だ。女子の反発は激しいだろう。しかし、決めなければいけない。担任の私と学級委員の二人が教室に入った。いつもの始業あいさつを終えると、クラスの皆は何の学級会だろうと不思議そうな顔をしている。誰かが声を挙げる前の一瞬の静寂すら、私には長い時間に感じた。
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