下水道崩壊
都市の下水道は崩壊した。
西暦何年なのか知らんが建造物にある既存の水洗式トイレの類は使用出来なくなった。
代わりに各地に肥溜めが設置されそこで排泄することになった。
もしくは持ち込み。
しかしその頃の地球は超温暖化の世界。
ともかく水を飲むことが推奨された。
必然的に国民の排泄量も増加。
(質の悪い水も出回った)
各所に設けられた肥溜め施設のみでは対応出来なくなり各都市では超大型肥溜め、公衆排泄ドームが開発された。
巨大なドーム型の建造物である。
我々の知る公衆トイレの類ではない。
当たり前のことであるが公衆排泄ドームは人々の生活の一部となり尿意、便意を催した人々が押し寄せた。
ひじょうに古典的なトイレの類であったためか汚物だとか尿もれの汚れが多かった。数が多すぎて掃除が追い付かない場所が多かった。
人々の多くが汚れた床を踏みながら用を足した。
都市の公衆排泄ドームに貯められた糞尿は膨大な量であり、そのトン数は100トンを超える。