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「やりたいこと」はそのうち見つかる【そこらへんのゲーム関係者 vol.16】

こんにちは、そめ吉です!今回はUnityエンジニアとして働きながら「Gotanda.unity」でのUnity勉強会や「unity1week online共有会」などのコミュニティ活動を精力的に行っている青木ととさんにお話を伺いました!それではどうぞ!


こんにちは、青木ととです。普段はUnityエンジニアとしてお仕事していますが、個人ゲーム制作したり勉強会を主催・サポートしたりしています。

テーマ1. あなたはなぜゲーム業界に?

田舎から東京に憧れ、大学進学を機に上京したのはいいものの、恥ずかしながら勉強や研究に関しては不真面目極まりなく、イベント系のサークル活動に没頭していました。

今もコミュニティでのイベント主催やサポートを行うことがありますが、思えば学生時代も新入生や在校生に向けたイベント企画や情報誌のデザイン等の活動に携わることを楽しんでいました。

大学の新歓イベントで司会をする私(なぜか正座)

そんな不勉強な私の就職活動はとにかく悲惨で、なりたい職業もアピールのための成果も何も持ち合わせてない状態でした。

志望する企業・業界もバラバラ、話すこともチグハグ、そんな状態で内定も得られる訳もなく、落ちぶれていました。勿論、ゲームは子どもの頃から大好きでしたのでゲーム関係の企業も受けましたが、作ったこともない身としては掠りもしませんでした。

内定が…..内定が欲しい……

なので、暫くはアルバイトで技術と実績を積むことに。

片っ端から応募して運良く受かったアパレル関係のECサイトの開発・運営をやりながら、並行して小さなWebサービスを作ったりして、面接で話すネタを貯めながら就活を続け、何とか内定を頂くことができました。

その企業がWeb系のモバイルサービスを提供する会社で、当時はGREEやモバゲーといったブラウザゲームのプラットフォームに向けたソーシャルゲームの開発・運営を行っていたことから、何というかたまたま就職できた流れでゲーム業界に片足を突っ込むことになります。

テーマ2. その後はどんなことを?

最初はサーバサイドエンジニアとしてゲームタイトルの保守運営、機能やイベントなどの実装に携わっていましたが、世の中のモバイルゲームがそれまでのブラウザゲームから、AppStoreやGoogle Playからインストールして遊ぶネイティブアプリへ移行していく時期に「Unity」の存在を知りました。

ちょうと Unity 4.3 でSpriteRendererが実装されたり、Unity5 で Unity UI が実装された時期

また、当時参加した「Unite Japan 2014」というカンファレンスイベントが自分の中で大きなターニングポイントとなりました。

ちょうどUnity 5が発表された時期で、2D向け機能やuGUIについての知見の共有があったり、「ユニティちゃん」の発表やゲームの試遊など、エンターテイメント味溢れるカンファレンスでとても心躍ったことを思い出します(Unite Tokyoの工夫やすごさについては、そめ吉さんが👇にまとめてます!めっちゃ面白いのでオススメ)

Unityの習得やゲームのプロトタイプ制作を目的とした「ゲームジャム部」を社内で立ち上げたり、Unity1週間ゲームジャムに参加したり、様々な企業様にご協力いただきながら「Gotanda.unity」というコミュニティを立ち上げてUnityの知見が集まる機会を作ったり……。Unityがきっかけとなり、自分の出来ることの幅が一気に広がったように思います。

都内近郊の企業様を会場にお借りして実施したUnityの勉強会「Gotanda.unity」
過去にUnity1週間ゲームジャムで作ったゲーム

その後、子どもが生まれたことも一つのきっかけとなり、2018年に子ども向け知育アプリを作る会社に転職(2社目)。Unityエンジニアとしてゲームコンテンツを作成したり、社内・社外勉強会を開いたり、ふりかえりのファシリテーションなどをメインに2年ほど活動していました。

(移転しましたが)当時は廃校になった学校をリノベしたオフィスで働いてました

ふとコミュニティ活動や勉強会実施のようなスキルセットをどこかで活かせないかということが頭によぎり、当時Unite TokyoやUnity道場などのコミュニティ活動を精力的に行っていたUnity Japanに転職(3社目)しました。

Unity  Japanオフィスと私

ちょうどコロナ禍の入り口にあり、世間的にもオフラインイベントが中止となる中、Unity Japanのイベントチームではオンライン活動(YouTubeでの配信やオンラインセミナーなど)のサポートを行いました。

Unity JapanのYouTube配信サポートや動画編集、オンラインセミナーの実施などを担当しました
自分でYouTube動画の作成やトークを担当することもありました
オンラインの技術カンファレンスとして実施した「SYNC 2022」

その後、ゲーム制作に戻りたいという意向もあり、2023年に転職をして今はUnityエンジニアとして活動しています。

テーマ3. そこらへんのゲーム関係者として楽しかったこと

Unityとの出会いがきっかけで自分の世界は少しずつ広がっていきました。

近隣の企業様から「一緒に勉強会をやらないか」とお声がけいただいたことがきっかけでスタートした「Gotanda.unity」をはじめ、「Unity Designer's Cafe」や「unity1week Meetup in Tokyo」といったコミュニティイベントをやる中で、過去にイベント系のサークルでやってきたノウハウが活きたこと。

Unity1週間ゲームジャムのゲームを展示して交流した「unity1week Meetup in Tokyo」
「unity1week Meetup in Tokyo」で参加者が自由に書き込んだメッセージボード

それらを継続するうちにUnity Japanから初代Unityアンバサダーに選出いただき、その後紆余曲折あってUnity Japanにてイベント系のお仕事にも関われたこと。

Unite  Tokyo 2019の懇親会にて、Unityアンバサダーとして紹介いただきました

Unityの学習の一環で「Unity1週間ゲームジャム」と出会い、何度も参加するうちに多くのゲーム開発者の方と接点を持つことができたこと。

「Unite Tokyo 2018」における「unityroom」ブースにて自分のいくつかの作品をピックアップいただけたこと。

「みんなの推しゲームを紹介!」という企画にてゲームを選出いただきました

「日本Androidの会 Unity部」主催の「Unity お・と・なのLT大会」に勇気を出して登壇してみたことで知見をトークすることへの敷居が下がり、その後もQiitaなどへのアウトプットや各種勉強会でトークする(もしくはトークするために学習したり開発する登壇駆動開発の)習慣が付き、コミュニティにも少しばかり貢献できたこと。

一部のトークはUnity Learning Materialsにも掲載いただいています

冒頭に記載しましたが、就活も上手くいかず、やりたいことも見つからず、周りと比べて出来ないことばかりとネガティブ思考だったのですが、上記のような体験を経て「自分でも出来ること、役に立てることがある」「過去にやっていたことが今に繋がっている」ということに気付き、今は比較的前向きに生きています!

最近会社のエンジニアチームでメンバー同士のスキルセットや強みを整理して再確認する会を主催しました。エンジニアリングに特化してなくても他の領域と組み合わせることで生きてます

一緒にボードゲームやってくれる仲間がいたり、自分の作ったゲームで遊んでくれる家族がいたり、幸せです!


今後も出来る範囲で個人活動(ゲーム開発など)を進めたり、 コミュニティ活動をサポートして、いただいたものを少しでも還元していけたらと思っています。

この記事を書いた人

青木とと|@lycoris102


ととさん、ありがとうございました!

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