[コラム]ChatGPTと詩
今回のテーマは「Chat GPTと詩」
Chat GPTとはOpenAI社が開発した生成AIです。
私たちの生活において、さまざまな場面で活用されています。
今回はChatGPT(GPT4),2023年4月までの情報を持った、最新のバージョンで詩を書いたら、どのような詩が出来上がるのでしょうか。
予想ではChatGPTに詩をかけたとしても、
言葉の意味が違っていたり、人が書いた詩よりも感情表現に物足りなさを感じるのではないかと思っています。
ケース1「月が綺麗ですね」
まず初めにChatGPTに書いてもらう条件を決めます。
「詩を書いて」と依頼しても書いてくれますが、言葉の意味を理解しているか、条件に対して適切な回答がされるのか、検証も含めて見てみようと思います。
条件
使う言葉:「月が綺麗ですね」
文字数:100文字以内
『「月が綺麗ですね」という言葉を使い、100文字以内で詩を書いてください』
こちらで依頼しました。
結果
「月が綺麗ですね」と君が言う、
夜空に浮かぶ、静かな月明かり。
二人の間の、言葉より深い、
この瞬間が、永遠に続くように。
感想
どうでしょうか。
一見AIが作った詩には見えないですね。
月という言葉があるため、夜という状況を表しています。
また僕以外に君という登場人物も出てきており、2人の情景を描写している詩になりました。
「月が綺麗ですね」は告白する際の言葉として有名です。
その意味を捉えているか少し曖昧になりましたが、
恋愛寄りになっていて、おおよそ意味も把握しているように見えます。
では続いて2つ目の題材にいきましょう。
ケース2「死と孤独」
条件
使う言葉:「死」、「孤独」
文字数:制限なし
『「死」と「孤独」の言葉を使って、生きる喜びが伝わる詩を書いてください。
また書いた詩に題名を付けてください。』
こちらで依頼しました。
※決して死に対する意味を軽くみているわけでは無いのでご了承ください。
結果
「光への旅路」
死の影がちらつく、孤独な夜にも
生きる喜びは、心の灯火。
困難を乗り越え、笑顔に辿り着く、
人生の旅は、美しい輝きを放つ。
感想
今回は題名も決めてもらいました。
文字数は決めていなかったのですが、前回から学んでしっかり100字以内で書いてくれました。
思っていたより、よく出来ていてびっくりします。
何度か読むと味が出てくる詩ですね。
困難を乗り越えた先に喜びがあるという意味でしょうか。
笑顔とは人が出来る唯一の感情です。
人間の立場で言葉の意味も理解して書かれています。
ケース3「AIと未来」
条件
使う言葉:「AI」
文字数:制限なし
『「AI」という言葉を使い、今後起こりうる世界の出来事を考えて詩を書いてください』
少しだけ題材を曖昧な感じで依頼してみました。
結果
感想
100文字以上で書いてくれたので、キャプチャとして貼り付けました。
内容は人との共存、医療、教育にスコープがあたってますね。AIにとって、今後大きなテーマはこの3つなのでしょうか。
こうしてみるとなんだか不思議とAIにも感情があるように思えてきます。
「機械が学び、感情を知り、
人間と共に歩む新たな道。」
SF映画でAIは感情を取得すると言っていたのを思い出します。
こうしてAIから詩として回答されると、近未来を感じますね。
素敵な詩を作っていただきました。
最後に
皆さんはどう感じましたか?
AIは言葉を理解して詩を書けることがわかりました。
AIが私たちの感情に限りなく近い知能を持って、詩を投稿している未来もそう遠くはないのかもしれません。
ですが、人が書いた詩はいい意味で言葉の使い方や表現、感情の浮き沈みがあり人間味が出ていると思います。
辛い思い、悲しい思いも含めて、人としての感情を大切にしていきたいと思える検証でした。
私の中で詩を書くということは、自分を表現する事だと思っています。他人とは違う、だけどどこか共感する思い。
そんな”私”をこれからも詩で表現していきたいと思います。