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【ジェラート専門店開業日記 #14】ジェラート製造マシン

こんにちは。
このブログは未経験からジェラート専門店を開くまでの道のりを紹介しています。

今日は見積書と睨めっこしていました。というか最近いろいろな見積確認が続いています。業務用の価格ってかなりわかりにくいので、相見積をとっても比較が難しいです。

中でも一般人の私には目が飛び出るような価格なのがジェラートマシンです。さすがフェラーリの国。イタリア製はユーロ高もあり価格が高騰しているのもありますが、そもそもの価格に驚きます(価格はフェラーリではないですが)。
でも、これが無いと上質なジェラートは作れませんので、必須マシンです。シンプルな見た目の機械ですが、出来上がるジェラートの美味しさは格別です。

今回、本場イタリアのジェラート専門店で多く使われている「cattabriga(カタブリガ)」と「Carpigiani(カルピジャーニ)」の2社のマシンで悩みました。2社は同じグループ企業の傘下にありますが、ライバルだそうです。

カタブリガ社
1927年、オッテロ・カタブリガによってボローニャに設立。イタリアで最も歴史のあるジェラートマシンメーカー。イタリア国内でのシェアは80%超。

丸菱ウェブサイトなどより

カルピジャーニ社
1946年、ブルートとポエリオ兄弟によってボローニャに設立。いち早く海外進出を果たし、日本では1980年にカルピジャーニ・ジャパンを設立。
イタリアのジェラート文化を広めることを目的に「カルピジャーニ・ジェラート・ユニバーシティ」を創設。世界中で講習会が開催されている。

カルピジャーニ・ジャパンの講習会資料などより

両方のマシンで実際に試作する機会をいただき、食べ比べしたり、マシンの使い勝手などを比較しました。どちらも甲乙つけ難かったのですが、私はカルピジャーニ社のマシンに決めました。

カルピジャーニのデモマシン

決めた理由は毎日の掃除の際に取り外すビーター(回転するパーツ)の重さ。カタブリガ社のものは私には重すぎました(泣)。オールステンレスのため頑丈で魅力的ではあったのですが、取り外して洗って付けて、、、の毎日の作業を考えると現実的にはストレスを感じ、難しいだろうと判断しました。

カタブリガのマシン(パネル部分)

カルピジャーニのマシンも軽いわけではありませんが、カタブリガと比べたら私にとって現実的な重さでした。

また、カルピジャーニのジェラート大学もとても魅力に感じました。日本に居ながら本場の講師の方や一流のジェラート職人の方に直接指導を受けることができる環境が整備されているのは、とてもありがたいです。
私は知識欲が強いので、理論立てて説明をしっかりと受けられるほうが性に合っています。
ジェラートの世界にはまったのも、数字でコントロールする世界という点だったし、カルピジャーニ社は講習も非常にロジカルに説明してくれました。

ただ、ジェラートはまだまだ認知度が低いので、マシンを販売する会社はどこも講習会や基本レシピをセットで提供しているようです。せっかく購入しても使いこなせないとどうしようもないですからね。

そういうわけで、カルピジャーニ社だけがやっているというわけではないのかもしれませんが、わかりやすい形でしっかりと発信しているのはやはり大きいと思います。

伝え方って大事ですね。


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