『どこにでもある鍵屋...UNLOCK』 .01'
開かなくなったもの、なんでも開けます。 by 鍵屋
第一話『オセロの行末』~After Story~
〜花言葉:移り気〜
清楚な女性は、店の外に出た。
「よかった。彼は、浮気なんてしてなかった。あの女に微笑みかけているように見えても、私だけを好いてくれるんだわ。
早く帰って、彼の部屋にスマホを戻さないと。」
ヴヴヴ...ヴヴヴ...
「彼のスマホに、私の番号から電話?
もしかして、彼が帰ってきて私の携帯から電話を?
...ちょっと待って。彼も中身を全部見たんじゃ...
これだと彼に、全部バレちゃうじゃない...」
陽の光が降り注ぐ昼下がり
彼女が立ち去ったその場所には、ツキミソウが咲きはじめていた。
〜第一話・終〜
※フィクションです
では、また次の機会に。