パリは生活するところじゃない、勉強するところなんだな
ああ疲れた。
手を念入りに洗い、脱いだ服を洗濯かごにぶち込んで、全身を洗った。
今年に入ってから、やたらとパリに行くことが多くなった地方住みの私。
今週末は泊まりで出掛けてきました。勉強するにはよさそうだ、と子供の様子がよくわかったのはいいけれど、今回もまた感じる疲労感と違和感。
人の多さ、地域によっては住人のカオスっぷり、あちこちでただよう異臭、オーバーツーリズム
写真で見るような綺麗な風景はほんの一角だけ。どこもかしこも汚いのだ。
地下鉄を利用する庶民である限り、人の気配と騒音の多いストレスの多い生活を強いられるのだなあ、と毎回感じる。タクシーに乗ったとて、どんなドライバーに当たるかわかりゃしない(ハズレ多い実績あり)。
悪口を書きたいわけではないけれど、本当にひどいなあと毎回毎回思う(なら行くなって!?)。訪れるエリアが悪いのかな?
確かに、地方にはないような感じの良いレストラン(星つきではないけれど、二人で100ユーロを超えるランチ)もあるし、感じの良いパン屋(クロワッサンが3ユーロの店)、ハイセンスなケーキ屋(一つ10ユーロくらいする)もある。こういう店に行った時はいいのだけど、普段庶民がアクセスできるようなエリアのほとんどがキタナイのだ。
今日歩いていた時だけで、何度異臭を嗅いだだろう。
ならば美術品でも愛でようか、と美術館に入ってみると、観光客でごった返している上に、「スリにご注意ください」という絶え間ないアナウンスの音(数年前まではなかったアナウンスだと思う)。うるさいし、建物の中だからといって安心はできない。
道もそうだけど、公園の芝生の中も犬の落とし物だらけ。
地下鉄に乗ろうにも、満員なので2本も見送ってみたり。挙げ句の果てに、これも毎回のことであるが、帰りのTGVに乗ろうにも、自分の席のある車両までホームを何百メートルも歩かされた。
パリで楽しくそこそこ快適に暮らすには、地下鉄に乗らないで済む移動手段を確保していて、子供とのランチに星付きではない店なのに二人で100ユーロくらい出せるようでないといけないのだろうな。
パリには極力行かないようにして、行った時にはなるべくお金を使わないようにしようっと。庶民の私としては、これが結論。
娘よ、パリでは勉強に精進してくれたまえ。
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