東京研修1日目-コミティア前夜-
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AM8:30くらい
一定の距離を歩くと固定で4ダメージが入る日差しの、朝。
手をかざしながら太陽を睨みつけると、「もうええわ」とツッコむ巨大な霜降り明星の粗品さんがうっすらと見えます。本当にもういいよ。そのまま舞台を降りてくれ。万雷の拍手と共に、地球上の全員が100点を叩き出すでしょう。
さて、今回の東京研修、note担当は引率の役割で参加させていただいております。
なので余裕を持って、集合時間の30分ほど前に来たんです。
いたんです。10人くらい。すでに。
怖い話みたいに書いてすみません。何名かの学生さんがすでにお待ちでした。余裕を持って行動するのは、いいことですね。
集合時間が近づくにつれ、続々と学生さんが集います。
「寝れなかった」「◯万降ろしてきた」「髪を染め直してきた」
所々から聞こえる会話から、皆それぞれの形で少なからず高揚しているのが伝わってきます。いいぞ、今から一泊二日のワクワクイベントって感じがしてきた!!
note担当も空気にあてられて次第に気分上々↑↑になっていきます。
とはいえ、我々職員は引率。
遊びに来たわけではありません。学生さんを無事目的地までお連れし、今後の創作人生の糧になるような時間を過ごしてもらうという目的があります。
引率のマンガ科教務の職員と共に、ふんどしを締め直します。
仕事で来ている。遊びに来たわけではない。誘惑には負けない。仕事で来ている。全うすべき義務がある。誘惑には負けない。仕事で来ている。果たすべき責任がある。誘惑には負けない。仕事で来ている。守るべきものがある。誘惑には負けない。仕事で来ている。ペンギンが見たい。誘惑には負けない。仕事で来ている。隅々まで神経を張り巡らせろ。誘惑には負けない。
仕事で来ている。遊びに来たわけではない。誘惑には負けない。
誘惑には、負けない。
PM13:00くらい
ペンギン、かわいいな。
ちょっと待ってください。
言い分があります。とりあえずその、高く振りかざした拳をおさめてください。
責任は果たしているんです。ぜえぜえなんです。休憩時間なんです。
追って説明します。
AM9:00くらい
「◯◯さんが来ていません」
「ォハーーーーーーッ!?!?」
集合時間になっても、来てない学生さんがいる!!!
怖い!!怖すぎる。
余裕を持って集合時間を設定しているとはいえ、刻一刻と迫る新幹線の出発時間。
1週間くらい前から遅刻してきた学生さんがいたらどうしよう…と胃を痛めていた「たられば」が現実に。まあ60人くらいいるしうまくいかないこともALSOK…
1人のために全ての行程を遅らせるわけにはいきません。
すまんが君は、置いていく。
と思っていたら、「すみませーん!!」と走って来る学生さん。
「胸を撫で下ろす」で画像検索したら出てきそうなnote担当。
改めて全員集合。
note担当が先頭、マンガ科教務が最後尾で、1匹の巨大な龍のようになりながら新幹線のホームへ到着、一路東京駅を目指します。
AM10:30くらい
しばらくして、車中。
さらなる胃痛がnote担当を襲います。
引率はここからが本番。60人を引き連れての電車への乗車、乗り換え。乗り換え!?1人でも初めてだったら戸惑うのに、それを大人数で…先頭の私が間違った道へ進んだら、後ろの全員が間違った道を…??
…あれ……?
もしかして…総理大臣ってすごいプレッシャーと戦ってる…??
note担当が国のトップに見当違いな憐憫をかける中でも、東京との距離は無慈悲にどんどん縮まっていきます。やばい、やばいよ。乗り換えのスムーズな方法を検索しては読み込み、検索しては読み込み…前日までにしっかり対策はしたものの、不安は拭えません。だってnote担当が間違って川に落ちたらみんな落ちるんでしょ…?やってることピクミンと同じじゃん。若林区ミンは臆病なんですよ。今すぐ家に帰って冷房効いた部屋でのび太くんと同じポーズで昼寝したいよう…
/ 間も無く終点 東京駅 東京駅です\
ぎぃ…と心の中で押しつぶされるような悲鳴をあげます。
両手で頬を一度叩き、覚悟を決めて、「荷物の準備してくださーい」と学生さんに声をかけます。
PM12:00くらい
つ、着いた…!!!
学生さんの「着いていくぞ」という強い気持ち、そして一緒になって東京駅から乗り換えのサポートをしてくれた某学生さん、マンガ科担当教務の助けもあり、予定より少し早めに宿泊先に到着するという神ムーブが出来ました。
学生さんは荷物を一旦預け、ここからは班ごとに分かれての自由行動。
道中の注意事項を全体に伝えた後、忍者漫画の「散!」のように散り散りになりました。誰もいない会議室。さっきまでの賑わいが嘘のようにしん、とした静寂が訪れます。
門限時間の点呼を終えるまで気は抜けないとはいえ、大移動という初日の大きな山場を乗り越えたnote担当とマンガ科教務。宿泊先の最寄駅についたあたりでもうサライが流れてて、徳光さんも泣いてました。酷暑。重圧。不安。肩の力がふっと抜け、崩れるように椅子に座り込みます。
PM12:30くらい
15時の職員のチェックインまで、束の間の休憩時間です。
蜃気楼、熱風、刺すような日差し。
この日の東京は少し歩いただけであっという間に体力と水分を奪われる酷暑。
note担当は生来の代謝の良さで、これまでの道中で滝のような汗を流し、500ミリのペットボトルを2本と半分消費しています。そしてそれにも関わらず、胸に着いているランプはすでに激しく明滅を繰り返しています。加齢。抗えない事実が重くのしかかります。
ここでいかに英気を養うことができるかで、明日のコミティア本番の仕上がりも変わってくるでしょう。
note担当は365日あるうちの300日くらいは「今日はそばでいいな」という気分になっているそば狂い。キンキンに冷えたそばをつるりと流しこみ、負債をリセットをしたい。さあ、そば狂いましょう。信号待ちの度に膝に手をつきながら、ハンカチで汗を拭います。山頂まであと少しの人?と道行く人に心配そうな視線を向けられながら、目星をつけていた美味しそうなそば屋へ歩を進めます。
やっとの思いでそば屋に到着。
が、待機列。幸い立ち食いスタイルのお店なので回転が早く、すぐにnote担当の順番がやってきました。
天丼に、そば(小)のセット。優勝確定コース。
冷たい麺つゆとそば、タレがしみこんだ天丼、水。この三角食べこそ聖なるピラミッド。暑い暑い暑い暑い。そばそばそばそば。
そして遂に、きました!
イカとえび天丼と、アツアツのそば(小)です。
えっ?
アツアツのそば(小)?
そばでえす、と言われて受け取った瞬間、あつっ、てなるくらいの、アツアツのそば(小)?
やってしまった。
初見のそば屋では絶対に確認すべきことです。
「このそば、冷たくできますか?」
なんでこんな一言が言えないんだ、note担当のばか!あほ!おたんこなす・オブ・ザイヤー2023!セットのそばはデフォルトで熱いものを提供するお店だったあるのです。確認しない私が悪いです。
出された以上、食べねばあるまい。
いやめちゃくちゃ美味いんかい。
この酷暑、半分屋外の店先、立ち食い、ほかほか天丼、アツアツのそば(小)、note担当は食べた量と同じくらいの汗をかき(その輝き滴り落ちる汗は水晶のように輝きを放っていたともされる(滝汗クリスタル))、トータルで更に体調が悪化してしまいました。
足がふらつくのか、地面が揺れているのかわからない。ちょっと頭が痛い気もする。
ホテルまでの帰路も危うい。
理事長、校長、学生の皆さん、故郷に残した父さん、母さん、猫のモモ、ミャーコ、シロ、トラジ、ミケ、よりお、マスク、ソックス、テイル…すみません、私はここでリタイアです…
と思ったその時、
イオンで涼んで事なきを得ました。次回の株主総会でオアシスに改名してくれ。東京にもイオンがあるんですね。夢かと思った。やっぱりイオンですね。実家のような安心感。
その後近くの公園に無料で入れる動物公園があり、ペンギンを見て完全に回復しました。ペンギン、かわいいね。飼いたいね。
体力、気力ともにモーマンタイ。
午後も頑張るぞという強い気持ちでペンギンに手を振ります。
人生で初めてアリクイを見ました。
これがあのスキップとローファーでお馴染みのアリクイか…「威嚇して♡」のうちわ作ってくれば良かったな…
PM15:00くらい
職員はこの時間からチェックインし、学生の帰還に備えます。
予想通りというか、この暑さで当初の予定を変更して早めに戻る学生さんもちらほらといらっしゃいました。懸命な判断に感謝です。
自身の体調と相談し、楽しめる範囲で楽しめればOK!
さて、ここで学生さんからいただいた当日の写真を何枚かピックアップしてご紹介!一体どんな自由時間を過ごしていたのでしょうか!そばが熱かった話を延々としてごめんなさい!!!!
みんなそれぞれ楽しんでくれているようで良かったです。
他にも写真あったら見たいなあ…
ここの学生さん写真パート、随時追加する可能性あるかもです!
PM20:00くらい
宿泊先の会議室をお借りできたので、待合室として使用させていただきました!
チェックイン前から荷物を預けさせてもらったり、本当に何から何まで…ありがたい限りです。
さて、楽しかった1日目の自由行動も門限の時刻が徐々に近づいきました。
note担当とマンガ科教務が「自分が装備するなら武器はどんなものにするか」という話で盛り上がっている間に、両手にお土産がたくさん入った買い物袋を抱えた学生の皆さんが徐々に帰還。
どんな1日を過ごしたのかは、ほくほくとした顔を見ればわかります。
まずは怪我なく無事に皆さんが全員帰ってきたことが嬉しいですね。うんうん。
早めに休んで明日のコミティアに備えましょう!
俺たちの戦いはこれからだ!
(電話の着信音)
「同じ班の◯◯さんが反対の電車に乗って、はぐれてしまいました」
「ォハーーーーーーッ!?!?」
note担当です。
遂にコミティア当日!
優雅な朝を過ごしてばっちり楽しむぞ〜!!
ってええ!?まさかの朝食会場がパンパンで朝ごはんが食べれない!?!?
全体のスケジュールが遅れちゃうよ〜!!!
刻一刻と迫るコミティアの入場時間!!!果たして間に合うのか?!
一体どうなっちゃうの〜!?!?!
お願い!間に合って!!
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(おわり)