こわーい展、開催中
夜の集合住宅、ひとりでに揺れるブランコ、苔むしたいくつもの地蔵、窓辺に映る人影、古びた日記の頁、地下室に続く階段、合わせ鏡に映る何番目かの自分、枯れた蔦の絡まる木、色褪せた家族写真、ベッドの下、かすかに聞こえる風鈴、何もない空間を見つめる猫、放置されたスーツケース、実体のない焦げた匂い、カーテンの隙間、飛び立つカラスの群れ、作者不明の童謡、排水溝に絡まる長い髪、見覚えのない番号からの着信、急に静かになる隣人、道路脇の献花、背後の靴音、ビジネスホテルの絵画の裏、ゆったりとした3