「如水」後記②
長束正家のメガネ
種子島にポルトガル人がやって来てから鉄砲以外の品目もいくつか入って来ていて、そのなかに眼鏡がありました。
豊臣政権五奉行のひとり長束正家(なつかまさいえ)は経緯は知りませんがこの眼鏡をゲットしたらしいです。
文官で算術得意だった長束が初めてメガネ使った時テンション上がったろうなと思うとなんとなく彼を身近に感じます。
当時の眼鏡にはフレーム(というかツル?)の部分が無く鼻に乗せるだけのモノであったので、これは日本人の鼻では無理で長束は紐をくくりつけ両耳に引っかけて使っていたのですが、この紐がしょっちゅうずれて両レンズが斜めに傾き珍妙な顔になっていたそうです。
尚武の時代にあって見映えより実用実効性を採るかれの人柄がしのばれます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?