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親になって初めてわかること
30年以上前、私はイギリスへ短期留学した経験がある。当時は、現金を持ち込む手段としては、トレべラーズチェックが主流だったと記憶している。
まだまだ、海外はすごく怖いところだと親世代から言われた時代だ。
お金の取り扱いには特に注意するように言われた。
連絡手段は、手紙または、時々の国際電話。エアメイルは、相手に届くまで約一週間かかる。日本からの手紙を心待ちに待ったものだった。
国際電話は贅沢品だった。
そんな時代だったのだ。
二週間ほど前、東京で大学生活を送っている娘がアイルランドへ短期留学へ出発した。娘を送り出すために私は、一週間ほど東京で過ごした。娘が上京したおかげで私も東京生活を度々満喫している。
留学の準備を手伝う中で、今の留学情勢を少し学んだ。
ヨーロッパでは今、キャシュッレスが主流らしく、多額の現金を所持する必要はなく、少額の現金とクレジットカードを所持することが推奨されている。
何より現金が使えないお店の方が多いらしい。
私達の時代は、トラベラーズチェックを使っていた。現金最優先時代だった。
連絡手段だった、手紙や国際電話は、今では、LINEやSNSが解決してくれている。当たり前だけど、いつでもすぐに連絡がつく。しかも勝手に写真付きで今の瞬間を投稿してくれる。こちら側としては、それは非常にありがたい。
アイルランドでの娘の様子がすぐに知ることができる。心配のハードルが随分と下がるし、楽しんでいるその時を一緒に共有できる。
昨日、娘とLINEでやり取りをした後、ふと思った。
30年前、連絡もすぐに取れないそんな状況で娘を海外へ出させた両親のことを。
きっと今の私と同じように、心配で仕方なかったと思う。娘からの連絡を心待ちにしていた事だろう。
そんな事を少しも考えず、連絡もまともにしなかった我が身を反省し、
私の希望を尊重し留学をさせてくれた両親に今更ながら、
感謝の気持ちでいっぱいである。