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鮎の会
鮎の会。小中学校の同級生で作ってる会の名前だ。
その中の一人の男子が、鮎釣りを趣味としている。
この鮎の会が開催される日は、彼は、朝から鮎を釣りに行き、そしてその鮎を自ら料理しふるまってくれる。新鮮なその鮎達は、お刺身から塩焼き、そして締の鮎飯へと変身する。私たちは、それをお酒のお供にして贅沢な時間を過ごすのだ。
全員合わせて336歳の六人の初老の男女が、昔話に花を咲かせる。
この日は、小学生の時のお誕生日会の話で盛り上がった。
それぞれのお家の母達のお料理が思い出すから面白い。
帰宅後、母にその話をした。「懐かしいねぇ」と母も喜んでいた。
きっと、みんなそれぞれの母親に話していると思う。
こんな私達も、今でこそ数ヶ月に一度くらいの間隔で集合しているが、
中学卒業後40年以上会っていない。昨年あった、学年全体の同窓会で再開したことがきっかけとなり頻繁に食事をするようになった。
その空白の間、大学受験、就職、結婚、子育てとそれぞれの時を過ごしてきた。
みんな、お互いに知らない、でも当たり前に過ごした時間があり現在がある。
どんな時間を過ごしてきたかの話にはもう少し時間がかかりそうだ。
子供の頃の楽しい話で時が過ぎてしまうから、、。そのうちにきっと、それぞれの人生の度重なる苦難を超えてきた武勇伝の話をきっと聞くだろう。
40年以上も前、教室に机を並べて勉強していた頃は、私達の未来にこんな楽しい時間が訪れるなんて想像もしなかった。
長い空白があっても、こうして仲良く話ができる不思議な感覚に包まれている。
次回の開催を心待ちにして、今日も頑張ろう。