映画「氷の微笑」と「CURE」の類似点
昨日、ポールバーホーベン監督の代表作「氷の微笑」の4Kレストア版をサロンシネマ2で鑑賞した。
ポールバーホーベン監督のロボコップ1.2を先週見ていたこともあって親近感を覚えた。
ロボコップでは想像以上のグロ描写と主人公の扱いが良い意味で酷い点があり、瞬く間に心を掴まれた。
閑話休題、氷の微笑とCUREとの類似点について語ります。
CUREは役所広司演じる刑事が、萩原聖人が扮するサイコキラーとせめぎあう応酬の物語である。
萩原聖人が演じる間宮という男は謎に包まれており、会話をしようと真面目に取り組むのがバカバカしくなるほどの意思疎通ができない人間である。
しかし、それもすべて彼の計画であり、心理学を応用した催眠術である。
氷の微笑の容疑者である、シャロンストーンも間宮と同じく謎に包まれており、バークレー大で心理学を専攻していた。
二人は尋問されているのにも関わらず、臆することなく相手の懐に入っていく。自分のことを語るより相手について知りたいと。
過去に負い目がある人間の弱みにつけこみ翻弄していく様は、本当によく似ている構図である。
小説の内容通りに殺人を行う点などは、記憶に新しい菅田将暉主演の「キャラクター」にも酷似しており、多くの作品に影響を与えていることが分かる。
マイケルダグラスの渋さとシャロンストーンの美しさを見るだけでも価値があるので、未鑑賞の方は是非ご覧ください。
ちなみに想像よりカーアクションシーン多めです。