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香り(精油)の選び方

種類やメーカーが沢山あって、精油の選び方が分からないというお声を頂いたので、精油の選び方について少しお話したいと思います。

まず結論から先に言うと、身体的な症状を緩和する代替薬的な目的以外で精油を選ぶときは、自分の直感で好きな香りを選ぶ。
それに尽きます。

厳密にいうと、精油(エッセンシャルオイル)は植物から水蒸気蒸留法で抽出されたオイルのみをいいます。

アロマセラピーで使う植物から抽出されるオイルは総称してエッセンシャルオイルといいますが、その抽出方法によって違いがあります。

精油とは、植物の部位…花、葉、樹皮などから蒸留されるオイルであり、果実(マンダリン、レモンなど)といった柑橘類のオイルは圧搾法といい、果皮を圧搾して抽出されるエッセンスです。

その他、アンフルラージュ法という抽出法があり、こちらは高価な花のオイルを抽出するときに使います。一般的にはアブソリュートとして市場に出ています。ローズを例にとってあげますと、水蒸気蒸留法でローズの精油を抽出すると1gの精油を抽出するのに5㎏の花弁が必要になってくるのです。
(1994年当時の資料による)

したがって、大変高価なオイルとなってしまうため、現在では、そのほとんどはアンフルラージュ法で抽出されたローズオイルが出ています。
そこで気を付けて欲しいのは、アブソリュートを抽出する際に化学薬品を使用している場合もあるということです。
また、花の香りは合成されたものを販売しているケースもありますので、アロマセラピーで使用するオイル(特に花のエッセンシャルオイル)は厳選しないといけません。

では、どこのメーカーが安心なのでしょうか。
私がメーカー選びにチェックポイントとしているのは、できれば自社農場を展開、または管理の行き届いた農場と契約していて、かつ有機栽培で栽培されているかどうかということです。

あくまでも個人の見解ですが、私はメディカルアロマを実践していましたので、今でもベルギーのプラナロムのオイルを愛用しています。
その他、最近気になっているメーカーはフロリハナです。
こちらはフランスのメーカーですが、有機栽培にこだわっており、きれいな香りがします。(あくまでも個人の主観です)
アロマ初心者さんには、生活の木のオイルが入手しやすいかも知れません。
店頭に出向けば、香りのサンプルもありますので、実際に香りを嗅いでみてご自分が惹かれるオイルをまずは試してみてはいかがでしょうか。

私が現役だった頃と違い、今ではSNSで現役セラピストさんたちが発信したり、関連の文献も数多く出ていますので、それらを参考にしてみるのもいいと思います。

いちばん大切なことは、あなた自身が「好き!」という感覚で香りを選ぶこと。それを心に留めておいてください。

<おまけ>
アロマセラピーとアロマテラピーって、どう違うの?とたまに聞かれます。
正解は、どっちも同じ。英語かフランス語かの違いに過ぎません。
ただし芳香療法としてアロマテラピーを確立したのは、フランス人のモーリス・ガットフォッセ博士です。そのために、療法家の多くはアロマテラピーとフランス語で表現している場合があります。
私も現役時代はアロマテラピストと名乗ってましたが、今はどちらでもいいと思っています。セラピストと精油の関係性は、セラピスト自身の霊性が深く関わっており、クライアントへの対応も、如何にして霊性と向き合うかが大切だと思ったからです。
私自身もまだまだ学びの途中です。霊性を高め、植物と話ができるようになれたら幸せだなと思っています(笑)

今日はこれでおしまいにしましょう。
あなたの香り(精油)選びの参考になれば幸いです。


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