名作映画『リオ・ブラボー』(1959)
今回、取り上げるのは、アメリカ映画の巨匠、ハワード・ホークス(1896〜1977)監督の『リオ・ブラボー』です。
この作品は、私にとって大変思い入れの深い作品でありまして…というのも、今は亡き映画好き(シネフィル、と言いたくは無い)だった祖父と、最後に一緒に観た映画だからです。
主演を務めるのは、西部劇のセットが映えに映える!ジョン・ウェイン(1907〜1979)。ホークスとのコンビで思い出せるのは『ハタリ!』(1962)ですが、この映画でも、見事な演技を見せています。
物語のあらすじ
保安官のチャンス(演:ジョン・ウェイン)は、リオ・ブラボーにてならず者を逮捕する。しかし、その兄であり、街を牛耳るネイサンが弟の釈放を要求。ガンマンを送り込む。町人たちは、チャンスに冷たい目をむける…味方についたのは片足の不自由な老人のスタンピー、保安官助手デュード、早打ち自慢のコロラドだけであった。さあ、野郎ども、準備はいいか。幾多の敵をたった4人で打ち破るのだ!
さて、この映画の良さは何か…。チャンスは、ならず者たちだけではなく、町人からも見放されるという点です。そうです、味方は3人しかいないのです。この孤独に耐えて、ついには悪との決戦に挑もうとする、チャンスが最高に痺れるほどカッコいいのです。皆んな陽気に歌って旅立っていくのです。
なんと言っても、最後の銃撃戦。彼は、どこか微笑んでいるように見えるのです。また、彼の仲間たちも(特にスタンピー)、実に爽やかに、絶望など端から信じていない「かのように」振舞っているのです。
彼らは、無理をしていたのでしょうか。いや、そんなことも微塵に感じさせません。ホークスはここまで考えていたのでしょうか。ダイナマイトが飛び交い、爆発して上がる火が、これまた印象的だこと。
男の美学、ぜひ一度ご覧ください!
https://youtu.be/3gvV4p3hXcw(ラストの名シーン付き)
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