読書#2|話を聞かない男、地図が読めない女
男と女は脳の作り(配線)が異なるため、違う
このシンプルで単純な事実を脳科学的な研究結果や日常のさまざまなシチュエーションを踏まえながら説明している。
どちらかかが良い悪いではなく、単純に違う。
何もかも違うのに、相手も同じ考えだろうと(勝手に)思ったり、相手も同じように振る舞うように無意識に期待するこのズレにより、カップル間や夫婦間をはじめとしたさまざまなトラブルや喧嘩が起こるようだ。
あらゆることが男女平等であるべきだと叫ばれているこのご時世でなかなかにショッキングな内容だと感じた。
政治的・倫理的、人権の観点から、男女での差別はあってはならないが、科学的には全くの別物なのである。
私たち人類が何万年もの間命を繋いで来た中で、現代の生活の方が異常なのである。
男は狩をし獲物を獲ってくる。女は拠点を守る。
そういったことがしやすいように、何百万年もの長い時間をかけて私たちの脳や体は進化してきた。
誰がどう考えても同じでは無いのに、現代では男女間での平等や同じでなければならないとされているため、エラーが起こっている。
良い/悪い、優れている/劣っている、と言うことではなく、「ふぅん、そういう違いがあるのね。違うんだから仕方ないよね」と認め合うことで、男も女もちょっとだけ生きやすくなることを、本書は教えてくれる。
結婚する前に読むのも良いし、学生の時に読むのも良いと思う。何かの折に何回でも読んで行こうと思った。