この歳になってふとした瞬間に後悔すること〜習字
20代も後半に差し掛かると、周りの友人が結婚し始め、それは30歳になるとより一層増え、頻繁に結婚式に招待されるようになる。
招待されることはとても嬉しいし、心からの祝福を持って式や披露宴に参列する。
しかし、結婚式に招待されて、1つだけ憂鬱なことがある・・・。それが祝儀袋を書くことだ。
普段使わない筆ペンを使い、自分の氏名や住所、「金参萬円」などを書く。
もちろん自分としては丁寧に書いているつもりなのだが、これが下手すぎて下手すぎて、毎回「習字やっておけばよかった!!!」と後悔して軽く落ち込む。
習字は、硬筆・毛筆ともに習ったことはなく、毛筆に関しては小中学校の授業でやっただけ。
そりゃ上手く書けなくて当然だ。。。
自分で言うのもなんだが、仕事の時にボールペン等で書く普段の文字は、綺麗ではないが、「字が汚い」部類ではないと思う。
これだけデジタル化が進んだ世の中でも、祝儀袋以外にも手書きのシチュエーションは結構多い。
仕事のメモやクレジットカードのサイン、誰かに宛てた手紙などなど。
汚くはないにしても美文字ではない自分の文字を見て、毎度恥ずかしい気持ちになる。
この歳になって、字が綺麗ということがどれだけ素晴らしく、汚いことがどれだけ恥ずかしいか、染み染み感じるようになった。
「字は人なり」、「字は体を表す」という言葉があるように、字はその人が持つ教養や人柄を写す鏡であり、大人になってからの、「字が綺麗ですね」という褒め言葉は、最大の褒め言葉なのではないかと思った。
そんな自分の後悔もあって、子どもができたら習字は習わせたいなと思う今日この頃だった。
そこまで言うなら、お前も今からでも字を綺麗にする努力をしろよと言われたらぐうの音も出ない。
時間を見つけて少しずつやろうと思う。