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新聞|小室哲哉「(インタビュー)背中押す歌 あの年だから 1995年からの現在知」

「未曾有の災害が起きて、何でも信じちゃいけない、でも生きなくちゃいけないという時期になって、僕は余計に流行歌を作ろうと思ったんです。あの95年に流れていたよね、と思ってもらえるような曲を」

2025/01/07 朝日新聞朝刊

「大変なことが起きてる、テレビつけて」。いつもはおっとりとした担任が大慌てで教室に入ってきて、映し出される映像に呆然とした。あの日を境に、自分の住んでいる国は平和で安全だと思っていたのがそうではないことを知り、まもなくして、校舎の外には宗教団体の勧誘の人たちが待ち構えていることが増えて、自分の価値観は自分で守らなきゃいけないことも知った。

小室哲哉さんの曲を聞くと、中高生の頃のはしゃいだり悶々としたりした思い出と共に、大人も子どもも信じていたものが無くなって、この先どうなるんだろうとみながみな混乱していたのを思い出す。

あれから30年。

JO1が歌う「wow war tonight」を聞きながら「やっぱりいい曲だなぁ」とぼんやりしていると、高校生の我が子も「この曲めっちゃ好き!」と言っていて、当時の話をしたりしながら95年の空気をちょっとだけ共有したような気になる。

流行歌はあくまで流行であって‥と思っていたけど、流行歌には「流行歌にしかない力」があると分かったのは割と最近かもしれない。その流行歌最前線にいた小室哲哉さんのインタビュー。その後の彼のしたことには賛否あるものの、どんな心境で流行を作り続けていたのか興味深く読んだ。

「1995年からの現在知」。紙面、デジタル版で連載中です。

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シマエナガ子
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