Kiroro「生きてこそ」
時は2005年
当時、「ムシキング」というカードゲームに
息子は夢中だった。
甲虫王者ムシキングとは
SEGAが開発
2003年より稼働した
アーケードカードゲームで小学生以下の
男児に爆発的な人気を誇り
カブト・クワガタブームの火付け役となった。
遊び方は単純で1プレイ100円でカードが1枚もらえる。
ムシカードに最大3枚のわざカードを組み合わせて
じゃんけんで戦う。
というゲームだ。
いろいろなムシのカードが出るのが楽しく
ついつい集めてしまった記憶がある。
気がつけばカードケースもしっかり買って
お気に入りの順に並べたりしていた懐かしい思い出。
子供より大人が夢中になってたなぁ。
そんなムシキングはテレビアニメも放送されていた。
その時に使われていたオープニング曲が
Kiroroの
「生きてこそ」
だった。
Kiroroは元々好きだった。
のびやかな歌声に優しいメロディー
まっすぐな歌詞。
カラオケでも歌いやすく今でもよく歌う。
そんなKiroroの
「生きてこそ」
という曲。
アニメを見るつもりが曲を聞いた瞬間。
曲が終わるまで
テレビから目を離せなくなっていた
子供を産まなかったらそこまでこの曲には
惹かれる事はなかっただろう。
歌詞を見た瞬間、
子供が産まれた日の記憶が一気に頭の中を走った。
ママ私を初めて抱く気持ちはどうだった?
パパ私が生まれた日は嬉しかった?
涙がでた。
子育てに余裕もなく毎日必死になっていたあの頃
ゆっくりと振り返る日なんてなかった。
そんな時に出会った曲だ。
2011年3月11日には東日本大震災も経験した。
その時から
「生きる」
ということに対して強い思いも抱いた。
どんなにつらくてもとにかく生きよう。
そう思わせてくれるのもこの曲だ。
今では大人になった息子に精一杯生きてほしい。
夢を描いて出会いを大切に生きてほしいと願う。
見た目はひょろひょろでもしっかりと大地に
足をつけて歩んでいってほしい。
大きな木のように…
その根は深く太く強く
その根は深く太く強く。
いつか息子に伝えたい
あなたが産まれた日は言葉にできないくらい
嬉しい日だったよと。