少年野球に入ったよ!!3年生編(ポジション別適正②)

こんにちは。少年野球おじです。
前回まで小学3年生になった時のポジション別適正について書きました。
外野、ファースト、セカンド、サードについて言及しましたので、今回も続けて書いていきたいと思います。

ポジション別適正とチーム事情

まず、その子にポジションが合っているかどうかと、チーム事情が良い状態で合致すれば問題無いのですが、なかなかそうはいきません。
チームにキャッチャーがいなければ、誰かがなってくれないとダメですし、本人がいくらピッチャーが嫌だと言っても、コントロールが良く、ゲームを作ってくれるなら、その子にピッチャーをしてもらうしかありません。
ただ、どのポジションも経験しておいて損は無い。
これだけは認識していただき、これから中学、高校とレベルが上がっていくにつれ、経験のあるポジションは多ければ多いほど得です。
これだけは絶対に事実なので、覚えておいてください。

内野手(ショート)


ショートは何より肩の力が必要です。一見、サードの方が肩の力が必要では?と思いますが、ショートが一番長い距離を投げます。
特にサードが取れなかった三遊間の当たりからの捕球は深い位置からと投球状態とは逆の形で投げないとダメなパターンもありますので、非常に肩の力は必要です。
ただし、今はジュニア(4年生以下)の話をしているので、そんなに問題はありません。
どちらかというと、ピッチャー返しの時にしっかりカバーして、自分の球と認識して、捕球し、ファーストに正確な送球が出来るかどうか。
ランナー3塁の際にキャッチャーからピッチャーへの返球のカバーをしっかり入れるかどうか。(セカンドも同様)
また、今後の5年生、6年生に向けて、横の動きに対応出来るか。
または、サード後方、2塁ベース上、ピッチャー後方などのフライをしっかり自分の範囲内として把握出来ているかどうかと意識の問題の方が重要です。
ショートは花形と言われますが、意外とジュニアではあまり飛んできません。
ジュニア時代の選手はまだまだドアスイングが多いので、圧倒的にサードゴロが多いです。
なので、そのサードゴロをミスした時のカバーリングも非常に大事となってきます。
このポジションも層の厚さもありますが、結構3年生でも守る時が多いポジションです。

内野手(キャッチャー)


キャッチャー。これだけはどの学年においても非常に重要です。
ピッチャーを生かすも殺すも、キャッチャー次第。
チームも生かすも殺すもキャッチャー次第。
ぐらいキャッチャーは非常に重要です。
キャッチャーのポジション適正は非常に難しく、小学校での付き合いがある、少年野球においては本当に難しい。
何故なら、少し上の目線から他の選手へ指示を出さないとダメなので、圧倒的なリーダーシップが必要です。
そのリーダーシップに必要なのは、自身の実力もあり、また野球をしっかり理解出来ていないとなれません。
また、ファーストやサードに必要な、身体でボールを止めるという作業も必要です。
それ以前に目の前でバットが振られているのに、目を開けての捕球も必要です。
ランナーが走った際に2塁上でタッチアウトにするという肩の力も必要です。
ベンチの指示を野手に伝える能力も必要です。
こう書いていくと、4年生がいてる中で3年生がキャッチャーをするのは、相当能力が高くないと務まりません。
なので、サブのキャッチャーとして、次の年の為にキャッチャーの練習をしておくぐらいはありますが、スタメンでの3年生起用はなかなかありません。
これでも4年生がチームにいる中で、3年生キャッチャースタメンは本当に能力のある選手だけと思います。

ピッチャー

最後に持ってきましたピッチャー。このピッチャーはストライクさえ入れば、2年生でも可能です。
実際、うちのチームでは2年生も練習試合などでは投げてもらいます。
3年生になると公式戦でも投げてもらいます。
適正はズバリ、責任を背負わない事。
これが非常に大きな大事な適正です。
どういう事かというと、ピッチャーの責務は実際のところ試合においては大きいです。
ピッチャーが四球連続出す。暴投で点取られる。ボークで取られる。ピッチャーは直接失点となる要素を含んだプレーが多いです。
でも、責任を負う事はありません。良い時も悪い時もあるから。
最終的には俺をピッチャーで使っているのはベンチなので、俺の投球内容の結果は知らん。
ぐらいの気持ちを持っているピッチャーが良い投球をしてくれますし、信用してます。
何故なら、ピッチャーという仕事が終われば、外野に行ってもらう時もありますし、ファーストと交代する事もある。
今では、ピッチャー、キャッチャー交代もよく目にします。
(私はピッチャー、キャッチャー交代は反対派なので、やりませんが。詳細はまた別記事で)
そこで違う仕事をした時に切り替えの出来ない選手はピッチャーには向いていません。
ピッチャーとライト交代告げられて時に飄々とした表情でライトに行く選手が適正あると考えております。
たまに打ち込まれたのに、全然残念がってないと当チームのピッチャーが言われているみたいですが、それは褒め言葉やと言ってます。
本当は悔しい思いますよ。そら良いピッチングしたかったに決まっているので。
でもそれを表情に出して、次の仕事(違うポジションやバッティングなど)に影響する選手はピッチャーの適正が無いと思うという事です。
当チームでも誰よりも球が速い選手はいてますが、ピッチャーは適正が無い為出来ません。
四球を出すと、心が乱れ、せっかく良い速球を持っているのに、球を置きにいって打たれる。
打たれて交代になると引きずって半泣きになっている。
打撃にも影響が出る。こういった選手はこの選手の問題ではなく、適正が今の所は無いという事です。
ピッチャーは心理的ストレスが非常に多いポジションです。四死球が出ると勝ち試合もあっという間に負けますし、野球におけるピッチャーの責任割合は大きいです。
なので、適正としては、どんなピッチングであろうと、練習と同じように投球が出来る。ストライク、ボール関係なく、乱れずに投球が出来る。
最終的には監督、コーチのせいにしても良いので、心の乱れが無いようにピッチングが出来る。
これがピッチャーに必要な適正だと思います。

最後に

批判覚悟で書きますが、私はピッチングコーチ(バッテリーコーチ)をしています。
いつもピッチャーには感情を表に出すなよ。ピッチングマシーンになれ。
特に少年野球は後ろのエラーも多い。そこでいちいちガッカリしてたら、しんどいだけや。ファーストがしっかり捕球して、審判がアウト言うまでは気持ちを切らすなよ。とよく伝えます。
なので、当チームのピッチャーは少し気持ち悪がられるぐらい能面で投げてます。
交代になっても感情の変化はありません。
(何度も言いますが、感情の変化はあります。ただ、表情や態度に出ない訓練をしています。)
常に3人のピッチャーで1人だと伝えているからです。
こちらに関してはまた別記事で掘り下げていきます。

次回はポジション別の練習方法について書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。


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