見出し画像

少年野球・学童野球 勝負の5年生     実践編(キャッチャー守備について)

こんにちは。少年野球おじです。
今回も5年生12月までに出来ていて欲しいスキルを書いていくシリーズですが、今回はキャッチャー編です。
他のポジションは1回の記事に2ポジション書いておりましたが、キャッチャーは内容が濃いので、今回は1ポジションでの記述となります。


キャッチャーというもの

キャッチャーはチームの要と言います。これは本当にそうだと思います。
色々な強豪チームと試合をさせていただきましたが、強いチームはどこもキャッチャーがしっかりしているチームが多かったです。
指示も的確で、チーム全体がキャッチャーを信頼しているので、集中してキャッチャーの指示に耳を傾ける。
そして、ミスをすれば注意もするし、励ましもする。
ピッチャーが弱気になったり、ピンチになったりすると自発的にタイムを取り、間を作る。
見ていて関心するキャッチャーの選手もいてました。
こちらをお読みの方は
「あ~うちのキャッチャー自信無さそうやし、全然違うな~」
とお思いの方もおられるかもしれません。
当チームのキャッチャーも5年生12月時点ではまだまだ出来ていない事の方が多く、試合後によく2人で話をしました。
私も探りながらの部分がありましたので、正直にキャッチャーに伝え、どこがキツイのか。どこがわからないのか。正直にお互い言い合いをしておりました。
結論言いますね。
結論は、捕球やブロック、2塁送球などのフィジカルを動かす部分が自然に動く状態で無いと、メンタル部分、特に他の選手に向けたメンタル部分まで行き届かないという事です。
なので、これに気付いたのが、5年生1月頃。
この時期から、指示を含めた全体的な所はキャプテンに任せ、まずはキャッチャーとしての動きの部分を最優先に練習を始めました。

捕球(キャッチング)

私はキャッチャーとして一番大事なのは、このキャッチングだと思っております。
最近はYoutubeなどの影響でフレーミング(フレーミングになっていないのがほとんど)みたいに、グラブを動かすキャッチャーが多いです。
フレーミング自体に反対ではありません。
ただ、フレーミングは高等技術という事を理解せずに使っている選手が多い為、フレーミングよりだいぶ手前の普通のキャッチングが出来ていない選手が多いのです。
このキャッチャーの選手も最初は動かしてました。
捕球後に動かす感じです。下手くそなフレーミングの見本みたいな感じです。
そこから、この選手と捕球を1か月はやりました。
まずは、キャッチャーミットのどこで捕球するのか。
そして、手で球が入ってきた感覚を持ってもらう為に、グローブを閉じずに中で当てて落とす練習。
これを何度も何度も繰り返しやった事で、明らかに今までと捕球音が違ってきました。
やはり、どの選手もそうなのですが、グローブで掴みにいく形が早すぎて、ボールがミット内に入る前にグローブを閉じてしまう。
そうする事で、手前の部分に音が吸収され、良い音も出ないし、手前で引っ掛かり、しっかり捕球が出来ないパターンもある。
特に2塁送球の際など、早く投げたいが為に、閉じるのが早くなりすぎて、捕球が出来ずにボールを落としてしまうパターンも多く見受けられました。

この時期の目標としては、捕球後、上にも下にもブレずに来た所でミットを止める。来た所でボールを受ける。
書いてしまうと簡単に思えますが、やってみるとどうしても少し下に下がってしまいますので、感覚としては、少し下からミットを入れる感覚で捕球をして、後はそこで止める。
止める時も出来るだけ肩の力を抜き、リラックスして捕球する。
これが試合で出来るには少し時間が必要ですが、訓練で出来ます。
5年生12月までに習得して欲しいスキルの1つが
来た所でボールを捕球するキャッチング技術という部分になります。

ブロック

5年生12月まででいくと、ブロックもしていかないとダメな技術となりますが、非常に難しい。
なので、ここでは正面に来たワンバウンドの球を目の前に落とせる技術に限定して、教えていきます。
上記の捕球の練習ばかりしていてもキャッチャーは飽きてしまうので、このブロックの練習と同時進行でやっておりました。
感覚としては、胸のプロテクターを大きなグローブミットとして捉えて、そこに当てさえすれば問題無いという事を伝えます。
最初は当然、ワンバウンドになった球を止める時は目を瞑ってしまいます。
この目を開けておく所からスタートしました。
すると、何度から日を分けて練習していく内にワンバウンドの球を胸に当てるようになってきます。
また、股下にすり抜けていっていた球も何度かすり抜けを経験して、そこに穴が出来ないようにそこをグローブでカバーして、しっかりブロックが出来るようになってきます。
胸に当てた球は弾いて遠くに行ってしまいますが、最初はまず胸に当てる所からのスタートなので、問題ないです。
ほぼ確実に胸に当てる事が出来たら、次にブロックの瞬間、頭を前を下げて胸をドーム型にして、前に落とす練習をします。
最後に落とした球をランナーを見ながら、球を拾う。
球を見ながら拾うと、そこに隙が出ますので、ランナーをとりあえず見ておくと、ランナーは進みません。
この間の時間軸ですが、
とりあえず胸に当てる練習→1日1時間土日で2時間。1か月約8時間を3か月
グローブを使ってのブロック→上記の後に約1か月
胸をドーム型にする→上記の後約2か月
これぐらいのスパンである程度出来るようになります。
軟式野球でよくあるのが、ベースの角に当たり、球が大きく上に弾く打球があるのですが、これはもう捨ててました。
仕方ないと。可能であればグローブで止めには行きますが、ここで決して立ってブロックしない事を伝えておりました。
立つクセがつくと、余計なタスクが一つ増えます。
立つブロックは今後もほぼ無いので、ここではもう仕方ないで片づけておりました。賛否両論あると思いますが。
ブロックに関しては以上です。

2塁(3塁)送球

この練習も平行してしておりました。
私が常に伝えておりましたのが、ワンバン送球の徹底です。
ワンバン送球の弾道でノーバン送球になれば花丸ですよ。と常に伝えておりました。
理由は2つあり、1つは到達時間の事。2つ目は今後、レベルが上がってきた試合を行った時にピッチャーカットのプレーも出てきます。
なので、低い弾道で2塁到達を目指す。ピッチャーが手を上げれば届く範囲の弾道で投げる。この練習をしてきました。
練習方法はシンプルで、メジャーで距離を測り、(32.5m)、投げる先に鉄棒があるようにする。
その鉄棒より上に投げたらダメ。鉄棒の下に入ればOKという練習をしておりました。
最初は立ったまま投げて、鉄棒の下を目指します。
その後、球を持ったまま、座った状態で起き上がり投げて、鉄棒下を目指す。
最後は前から投げて捕球後スローイングして鉄棒の下を目指す。
この練習を上記の捕球、ブロックと平行して行っておりました。
学童野球においては2塁を刺すのはなかなかの強肩が必要です。
だだ、今はアウトにならなくても、将来の為に投げ方の変化を少なくし、後は成長を待つだけにしたかったのが、最終目標でした。
とにかく、低い球を投げる。これが重要だと考えております。

5年生12月まで

キャッチャーの動きとして、上記の3つが出来ていて、初めて司令塔としてのキャッチャーがスタートすると考えております。
なので、頭を働かす為には、動きは無意識で出来ていないと、どちらも中途半端になり、キャッチャーとしての仕事を達成する事は出来ません。
野球人生は長いので、小学生のうちに動きの部分はいつまで経っても大きく変わる事は無いので、今のうちにやっておきましょう。
また、5年生の12月となると、ほぼ正捕手という立場かと思いますが、野手の気持ちを知る為にも、たまにはファーストを守ったり、セカンドやショートを守り、どういった球が受けにくいのか。
どういった球がタッチアウトにしやすいのかという客観的な部分も見れますので、ぜひおすすめです。

今回はキャッチャーについて書いていきました。
次回は5年生12月シリーズは最終でピッチャーについて記載していきたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!