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少年野球・学童野球 勝負の5年生     実践編(6年生帯同組と練習組について)

こんにちは。少年野球おじです。
最近は5年生に関する記事を書き、前回でラストのポジションの説明をして、最終にしようかと思いましたが、5年生には6年生に帯同する選手、残って練習する選手に別れる場合がありますので、そのあたりについて今回書いていきたいと思います。


5年生の1年間というもの

5年生の1年間は実は大変中途半端な1年間となります。
どういう事かというと、5年生単体での大会が非常に少ないからです。
何故なら、学童野球は一応6年生がメインとなり、大会が行われます。
各チームに6年生が9人以上いれば問題無いのですが、チーム状況によってそうではないチームもあります。
6年生の人数が足りないチームは、おのずと5年生から何名か帯同する事となり、6年生と5年生の合同で試合を行います。
また、5年生からバッテリー間も16mとなり、6年生と同様の塁間にもなってくるので、5年生の実力上位の選手が6年生を押し退けてスタメンで出場する機会もあります。(特に連盟のチームでは当たり前に行われます)
したがって、6年生の公式戦は5年生帯同するのが、スタンダードの考え方となり、6年生の公式戦に5年生の公式戦が被らないように大会が行われますので、5年生大会自体が少なくなります。
実際、うちの地域では5年生大会は年間で3回しかありません。
大会が少ないのもありますが、6年生に帯同するメンバーが5年生の実力ある選手がいくとすれば、残ったメンバーで練習をする事になります。
この練習が非常に大事になります。

5年生の1年間 帯同以外の練習組

通常、6年生への帯同に選ばれている選手自身や親御さんも含めて、喜んで帯同しています。
しかし、ちょっと待ってください。
この帯同組がたとえばショートやサード、ピッチャー、キャッチャーなど試合をするにあたり、守備機会の多いポジションだと、実戦経験も養われスキルアップするでしょう。
しかし、外野を守る際は1試合の中で守備機会は多くても2〜3度。ボールが飛んでこない日もあります。
帯同組にはベンチメンバーもいるでしょう。
代打にでも出れたら良いのですが、その機会も無ければ、試合を観て応援をする。
これを否定するつもりはありません。
本題に入ります。
本題は居残りメンバーの練習に関してです。
帯同メンバーが試合に行くとなれば、居残りメンバーは練習となります。

これは最大のチャンスです。

何故なら、圧倒的に普段より球をたくさん捕球出来ます。
圧倒的に普段よりたくさん球を打てます。
圧倒的に普段より監督やコーチが見てくれます。
言い方は悪いですが、球が飛んでこない帯同組の試合に比べて、球数は圧倒的に増えます。
なので、居残り組だからと、この練習を粗末にし、集中もせずダラダラ過ごす練習になれば、帯同組に追いつく事は無いでしょう。
また、居残り組の監督さんやコーチの方も主力がいないからと言って、指導員対居残り組での練習試合みたいなのもやめてもらった方が良いかと思います。
この時ほど指導員も多く、1人1人に割ける時間は多くなりますので、なぜ帯同組に選ばれていないのか。
この部分を1人1人分析して、個人練習に割くべきだと考えております。
守備に問題があるのであれば、守備特化練習をして。
打撃に問題があるのであれば、打撃特化。
バントが出来ない、盗塁が下手。帰塁も下手。
何かの問題があるから、帯同出来ていない訳です。そこの部分を成長させる絶好の機会がこの1年だと思いますので、ぜひこの時間を貴重な時間として、成長する1年間だと考えてください。

5年生の1年間 帯同組

これまで帯同組は不利のように書きましたが、どう考えてもやはり不利は不利です。
しかし、帯同組にももちろん良い部分はあります。
それは試合慣れです。
何試合こなしても、なかなか試合慣れは難しいものです。
しかし、6年生の帯同を1年間続けると、非常に多くの試合に出場する事になります。
打席に入っても、試合数をこなしている選手はやはり、どこか落ち着きがあり、球もしっかり見れている感じがします。
また、1年上級生と勝負する事で、レベルの高い勝負が出来てますので、今後、自学年に戻った時には少し余裕を持って、対戦する事が出来ます。
うちのチームに関しては、6年生も5年生も十分にメンバーが揃っていたので、帯同のメンバーはいませんでした。
1年後に息子世代が6年生になった時、強いチームは5年生の時に帯同していたメンバーが主力となり、試合慣れもしてましたので、ものすごく強かったです。

でも強いチームこそ帯同組と練習組の相対効果で強くなる

上記にも書いてますが、対戦したチームでやはり強かったのは、帯同組がピッチャーやキャッチャー、などの主力となり、まわりを固めているのは、1年間みっちり練習をした練習組の選手たちです。
主力は試合慣れもしているので、ある程度試合を作り、練習組の選手が練習量を生かし、下位打線でもフォアボールやバントで上位に繋げる。
そして、上位が打ってしっかりランナーを帰すという理想の打線になります。
守備にしても、練習では補えない、実戦的な球にも慣れている為、アウトにする確率が非常に高くなります。
実際の学童野球で全てをこの方法をするのは非常に難しいですが、本当に強いチームを作るなら、帯同を5年生から4名から5名選出し、翌年の主力選手に。
残りの選手はたくさんの練習をして翌年に備える。
このパターンを毎年行う事で、ある程度の強いチーム作りは出来るのではないかなと考えております。
実際、高校野球では1年生や2年生にベンチ入りをさせて、強豪校ですと、甲子園の雰囲気を知っておくという経験を得る為にベンチ入りをしている下級生も存在します。
これは実際に自学年にて甲子園に出場出来た時にチームに1人、ないし2人が甲子園を経験出来ておれば、チームにとっても非常に大きな柱になると思います。

でもやはり練習組の方が良い

で、どっちなの!?と怒られそうですが、私は圧倒的に練習組の方がその選手にとっては絶対良いと思います。
なので、他学年での帯同の問題になった際、私が出した意見は帯同組は必要最低限にすべきだ。
あとは残って練習をした方がその子にとってはプラスになる。
と言い続けてきました。
ただ、先ほどにも書いたように練習組はこの練習でしっかり技術のスキルアップをしていく事が大事です。
ある意味、主力がいない時ほど、集中して練習をすべきです。
主力と共に練習をする時は全体練習もあります。
主力で帯同するぐらいの選手なので、ピッチャーやキャッチャー、ショートやサードが多いでしょう。
でも、主力がいない時のピッチャーやキャッチャー、ショート、サードは練習組で守れるはずですので、ここでしっかり練習をして、本当に強い気持ちで上記のポジションを奪うつもりで練習をすべきです。
チームの選手にもよく言ってますが、あなた達が競い合っている選手は特別野球が上手くてこのチームに加入してきた訳ではない。
最初はどの選手もキャッチボールが出来なかったし、フライも補れなかった。
なぜ、ここで差がついているのか。それは練習の本気度ではないかな。と選手によく伝えます。
もちろん、センスや元々持っている体格などもあります。
でも、練習の集中だけで追いつけるのは、この学童野球の時ぐらいではないかなと考えております。
中学や高校にもなれば、本当の意味でのセンスの違いや努力だけでは補えない部分も出てくると思います。
しかし、相手は同じ学年の、同じ小学生です。
5年生時期の練習組に関しては、差を埋める大事な時期です。
ぜひ、この時期を無駄にしないように練習を集中して行って欲しいと思います。

最後になりましたが、今回で本当に5年生編は終了します。
次回からは6年生編のスタートとします。
学童野球においては、6年生はメイン学年となり、大会も多く、試合数も多いです。
忙しい中でどのようにやっていくのか。それらを書いていきたいと思います。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。

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