詩『涙の丘』
ずっと在ったものがなくなった
あたりまえだった人も物も
この癒えない悲しみはつらさは
何処へ向かうのか
あなたが好きだった
この街が全てだった
今は失われた現実を受け入れるしかない
この出来事がトラウマになっても
この現実が忘れ去られても
私の傷が癒えることはない
あなたを想って
涙を流して 涙を拭って
またあなたを想って
何十回何百回何千回
あなたを感じればいいだろう
あなたを想う旅は私の全て
またあなたに逢いたい
笑われるかもしれないけど
貴方を喪って初めてあなたを好きになったから
【了】
この度は1月1日に発生しました令和6年能登半島地震に於いてお亡くなりになられた方々へ、お悔やみと、ご冥福をお祈りします。また、この度被災され甚大な被害に遭われた皆様へ一日も早い復興を願っております。
いま創作者に出来ることは、少しでも勇気づけられる作品を差し上げることと思います。
拙作を読んで頂いたかたが、大きな一歩を踏み出して頂けるよう願ってやみません。