地平線【詩】
ごく自然に君を瞼に浮かべる
歩んだ茨の道も星数の挫折も栄光に向かっていた
いつも上手くいかないと人のせいにしていた
自省なんかありゃしない自暴自棄の生活
誰も自分なんかに見向きはしない
誰も自分なんかを人間だとは思わない
そんな僕に女神に似た明るい未来が舞い降りた
神様が降臨するなんて夢の世界にしかないと
初めて君を見てから眠れない日が続いた
現実よ醒めないでと夢に向かって叫んだ
君はどこから来たの なんで笑ってくれたの
僕の名前を優しく呼んでくれたの
君に出逢った長く続く照らさせたアスファルト道
いつか君と歩きたいから毎日歩いている
望みは届きますように
一本道の先から覗くような地平線に君を想う
真っ赤な夕陽よ沈むなと呟き迷い子の様に泣いた
【了】