生き続ける事の難しさ
91歳の母が入院したので
空き家となった実家
様子を見に行くと
庭は 見事に草ボウボウ
家に入ると 湿った匂い
人の住んでいない感が 漂よう
冷蔵庫が心配で
開けてみた
1リットル牛乳が 3本
大きい豆腐が 3丁
賞味期限が3年前の物も多数
目一杯ものが詰まっている
私は
料理が面倒になってきた母の為に
調理済のおかずパック
母の好きなお菓子など
無くなった頃を見計らって
送っていた
美味しいわあー
もう少ししかないわよー と
言っていたが
なんのなんの
こんなに残っているじゃあないの!
シンクの側には
残した味噌汁の入った鍋にラップして
置いてある
冷蔵庫に入らないから
仕方なかったのかもしれないが
この暑い中で なんて事を!
腐ったもの 食べてたのかしら?
母は自分で
私 この頃 頭おかしいの!
と 言っていたが
もの凄く納得した
冷蔵庫を見て
母の現実を知った
あまりの現実に
正直 ショックだった
91歳でも
一人頑張ってきたが
いよいよかぁ
母が壊れていく感じがした
歳とるって
こういう事なのね
病院に行くと
私 なんで生きているのか
わからなくなってきた・・・
と つぶやく母
あんなに嫌がっていた老人ホームに
入る事になったが
母は
ホームでの生活を
どう感じるのだろうかと 思う
今まで
身近な人たちの死に
立ち会ってきたが
精神的に
生きる気力が無くなると
早い・・・
母は
これから
どう 生きていくのだろう
人生の先輩の
生き様を
しっかり見守りたい
と 思う
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