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【詩】ハッピーエンド

雨が降っていた。
冷えていく感覚だけが
意識を繋ぎ止めていた。

やっとの思いで出した声
だが行く宛ても、貰い手もない。

寒い、、身も心も凍えるほど。
誰かに手を握ってほしい
隣に居てくれるだけでもいい
手を伸ばしても人々は退いていった。

目から溢れ流れた涙が
その一筋だけを温めた。

世界平和が謳われた日、ぼくは死んだ。

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