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年末の葛藤

年末年始、私の心は揺らいでいた。

「日本の伝統行事を大切にしよう」VS「自分を大切にしよう」の戦いである。

お正月だから、実家に帰省し家族で過ごすべきだという自分と、お正月という言葉に惑わされず、せっかくの自分の休みを優先すべきだという自分。
どちらも自分の本心だ。

知っている方も多いと思いますが、北海道は大晦日におせち料理を食べます。
元旦よりも大晦日の夕ご飯が盛大です。
北海道には「年取り膳」という風習があり、大晦日に豪華な料理を家族全員で食べ、新しい「年神様」を迎えるのです。

大晦日を大切にする北海道の片隅で暮らす父。
ひとりで大晦日を過ごさせるのは申し訳なく思ってしまう。

反対に、せっかくの私の休みをどう使ってもいいではないか、ましてや雪で道路事情も悪い中、無理していく必要はないじゃないかと、反旗を振りかざす自分もいる。

毎年、12月になると自分の中でこの戦いが始まる。
結局は、日本の伝統行事を守るに軍配があがる。
70代後半の父とあと何回一緒にお正月を迎えられるか分からないからと思うと、帰省しないという選択にはならない。
戦う前から、分かっていたんだ。

どちらかに偏るとやらされてる感が強くなるので、今年は折衷案として自分のしたいことも優先しようと決めた。

おせち料理はそれぞれに健康を願う、お祝いするなど意味がある。
今まではほとんどを手作りしてきたが、おせち料理にこだわるのをやめた。
うま煮など一部の料理はするが、作っても人気がない料理は作らないことにした。フードロス対策と私の体力温存のためだ。

せっかくのお休みなので、楽しむことも忘れない。
休みに入ってすぐに『聖☆お兄さん』の映画を観にいった。
完全リラックスモードである。

自分の中の戦いは、こうしてドローで終了。



お正月のお花




#年末の過ごし方


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