シンプルに
フェンシングをしているはしです。
今日は定期練習の日でした。
日本最北のフェンシングクラブがある我が街も、昨日から、気温が30度の真夏日になり、暑い中での練習でした。
今日は、車いす選手と自閉症のうっちー君のお話です。
車いす選手
下半身の麻痺があり、車いすを使用しています。
フェンシングの練習以外でも、リハビリを何年も続けています。
出会ったときは、ヒョロヒョロでした。
フェンシングの練習をしていても、
攻撃したあと、体制が崩れると自分で上半身を戻すことができず、
「たすけて~」と。
体を起こすのを手伝っていました。
継続して、リハビリを続けたことや選手自身も、体のどこを強化するか考えて取り組んでいます。
練習で毎週会うので、気づきませんでしたが、
体が厚くなり、首も太くなっていました。
彼は50歳です。
年齢に関係なく、人間は鍛えると進化します。
剣を右手に持ち、左手で車いすのバーを握って試合をします。
左手に頼らなくても元の位置に戻れると喜んでいました。
同じことをシンプルに繰り返し続け、積み重ねてきた成果だねと話していました。
自閉症のうっちー君
今日の練習で、うっちー君がはじめて小学生との練習試合で1勝しました。
マスク(お面)を外した時の顔が、満面の笑みでこちらまで嬉しくなりました。
今日の練習内容を思い出しながら、技に挑戦していました。
考えすぎることなく、攻撃されたらよける、自分の攻撃は思い切って行う。
とにかく、シンプルに基本に忠実に試合をしていました。
技の応用を練習すると、混乱することがあるので、少しずつ進んでいます。
コツコツと積み重ねている選手達。
小学生・中学生選手も基礎トレーニングを楽しく取り組んでいました。
フェンシングに限らず、シンプルに目の前のやるべきことに真剣に取り組む。
これがなかなか難しいことですが、選手達から教えてもらいました。
ありがとう。