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思い通りにならないのが人生
№183
2023.08.16
悩み・苦しみというのは、こうでなければならないとか、ああでなければならない、こうすべきだ、という「とらわれ」や「こだわり」が自分の中に色濃く残っているがゆえに、自分自身を縛りつけて苦しんでいるということになりそうです。
「仏」という言葉は、すべての束縛からほどけた人、自由になった人という意味でし た。
「ほどけた人」から日本語の「ほとけ」が始まったらしいのです。
(小林正観『小林正観さんの心がすーっと晴れていく言葉』主婦の友社)
お釈迦様は人生のあり様を「一切皆苦(いっさいかいく)」と説かれました。ですが、人生すべてが苦しく、つらいことだと説かれたのではありません。
お釈迦様の教えが中国に伝わり、「苦」と漢訳された「ドゥッカ」という言葉は、私たちが知る「苦」とはニュアンスが違います。
仏教でいう「苦」とは、「思い通りにならないこと」です。
老いること、病気になること、死ぬことは、自分の思い通りにはなりません。また、生きる上において、親しいものとの別離、人間関係、お金や物や地位・名誉、心や身体のコントロールなど思い通りにならないことだらけです。「四苦八苦」といわれるよう、「すべては思い通りにならないのだ」と知ることなのです。
「思い通りにならない」ものを「思い通りにしよう」とし、「思い通りにならない」ものに「執着」するから「苦」となるのです。
「若さ」に執着するから、「老い」が苦となるのです。
目の前の現象は、起こるべくして起こったものです。
ありのままを前向きに受け入れていきたいと思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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