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経験と実力が醸しだした大人のAOR&フュージョンアルバム

56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介(R)第74弾!

「HumarhythmーⅤーBeyond the Boundaries」 松原正樹

2007年発売

本日紹介するのは日本の歌謡界で素晴らしいギタープレイを数々残し、スタジオミュージィシャンとしても大活躍した松原正樹(まつばら・まさき)のソロアルバム。

残念ながら2016年に癌で亡くなってしまい、もう二度と彼のプレイは生では聞く事が出来ません。

私が松原さんのプレイをちゃんと意識して聞いたのは、1979年に今剛とのツインギターフュージョンバンド(PARACHITE/パラシュート)の演奏。

日本を代表する超絶ギターリスト二人の息のあったプレイには、もうくぎ付けでした。

興味を持って調べてみると、当時の歌謡曲の印象的なフレーズの多くは松原さんの手腕による所でした。

これだけ耳に残るフレーズを作り上げるのは流石としか言えないですね。

そんな松原さんの中で今作を押すのは、実質的最後のソロアルバムと言う事(ライブやコンセプトアルバムはこの後も出してますが)、そして私が大好きなAOR&フュージョンに拘ってる一枚だからです。

バックは後藤次利に村上ポンタ秀一、井上鑑に斎藤ノブと実力派達。

佐藤竹善(シング・ライク・トーキング)や根本要(スターダスト・レヴュー)などの豪華ゲストボーカル。

悪いアルバムになるわけがないメンツです。

そして想像を軽く超える、極上でメローで、アダルトな名盤を作り上げました。

これは打ち込みでは出ない繊細な音楽です。

今やパソコンを使い打ち込みが主流の音楽業界。

でもやっぱり生音には勝てない。

世界中で日本のCityPopやニューミュージックが大流行しています。

松原さん含めて、日本のスタジオミュージィシャン達が作り上げて来た素晴らしい音楽です。

松原さんの円熟を帯びた演奏ぜひ聞いて貰いたいです。

皆様にはBCM系の名バラードを。

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