先日紹介したばっかりなのに。。。
本日は番外編。
先日このnoteで影響を受けた漫画で楳図かずお氏の名作(漂流教室)を紹介しました。
何の因果か、その後直ぐに楳図さんが亡くなってしまいました。
88歳だそうです。
単行本とか所有はしてないけど、子供の頃から滅茶苦茶大好きで読み続けていた作家さんの一人。
追悼の意味も込めて私が印象残っている作品を紹介したいと思います。
①青い炎の怪(怪 第一巻) 事故で頭を怪我した少女が、怪我から復帰した後、総ての人の頭の上に青い炎が見える様になります。そしてその炎が短い人は寿命が短い事に気づく事で物語が展開していきます。世にも不思議な物語的様相もあり、怖いというより不思議な物語でした。
②おみっちゃんが今夜もやってくる(怪 第三巻)子供の出来ない夫婦が養護施設から少女を養女として迎え入れます。要約幸せを手に入れた少女ですが、病で亡くなってします。最後に何時までも一緒に入れる様にお墓を庭に作って欲しいと願い夫婦はその願いを聞きいれます。その後再び幼女を迎えた夫婦なんですが、お墓の見える部屋に新しい幼女の部屋にするのですが、夜な夜な庭にはゾンビの様な前幼女が現れる物語。
③サンタクロースがやってくる(恐怖 第三巻) 幼い頃両親を亡くした主人公は祖父に育てられます。貧しく厳しい祖母のせいでクリスマスプレゼントを貰えない生活でした。そんな中優しい祖父は革袋の中にプレゼントコッソリ入れてくれていました。やがて祖父がなくなるのですが、クリスマスには何時の間にか革袋にプレゼントが届く様になる物語。良い話に見えて結構トラウマ級の展開でした。
④ねがい(単発掲載) 友達の居ない孤独な少年は、ある日ゴミ収集所から丸太を拾ってきて、自分で目や口をつけ人形として、何時も一緒に居る唯一の友達となります。しかし実生活で友達が出来た事で、丸太を捨ててしまいます。その丸太が何時の間にか戻ってくる物語。丸太の造形が初めから怖かった。人形にするならもっと可愛くしないと!と当時から突っ込んでました。今作は映像化もされております。
⑤水まねき(猫目小僧 第一巻)確か記念すべき一作目だった気がします。漁村が舞台で、何時の間にか海岸に綺麗な石が幾つか打ち上げられ、子供たちがその石を拾い、上の方に何故か運ぶようになります。実はこの石は妖怪で夜になると奇妙な妖怪となり片腕で海に向かいおいでおいでをします。そしてやがて大きな津波がやってくる物語。猫目小僧は村人に津波が来る事を伝えるのですが、誰も信じず被害にあうというオオカミ少年的要素もありました。妖怪・水まねきの造形が怖かった記憶があります。
以上が私が今でも印象に残っている楳図作品です。
読み直せばもっとあるかもしれないけど、もう40年位前の記憶なので、今でも覚えていると言う点で、5作は印象深い作品だと思うので紹介させて貰いました。
皆様には猫目小僧がアニメ化された際のオープニングテーマ曲の映像を。何と楳図さんが作詞だけでなく作曲もしているレア作品です。