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編集者志望の少女、作家となりにけり(三浦しをん編)
小説紹介第22弾!
「舟を編む」 三浦しをん
2012年発売
本日紹介するのは三浦しをんという女性作家。
2002年にデビューし、既にまほろ駅前多田便利軒で直木賞も受賞済みです。
映像化された作品も多く、ある一つの仕事に特化した作品が多いのが特徴です。
その中でも私が一押しするのが今作です。
タイトルからは全く想像をつかないと思いますが、辞書編集の物語です。
真面目な主人公含め、長年辞書の編纂に並々ならぬ情熱を傾けて来た先輩たちの、面白くも感動的な物語です。
辞書編集という普段知る事のない世界の事を知っただけでも面白いんですが、一文字違っただけでも最初からやり直しになる狂気。
読んでいて鳥肌立ちました。
さて三浦しをん氏のマイベストスリーを紹介します。
第三位 神去なあなあ日常 2012年 斜陽産業である林業とそれに携わる村の生活を描いた物語。続編も出てるし、映像化もされていて、それも最高です。
第二位 私が語りはじめた彼 2005年 身持ちの良くない大学教授の事を様々な人が語る事で進んでいく物語。最後まで語られる本人は登場しないという変化球なから、今作で三浦作品と出会った私は一気に嵌りました。
第一位 舟を編む 2012年 出版社と言うある意味華々しい仕事の中でも、地味で辛い仕事に目を付けた三浦さんが凄い!そしてそれを感動の物語にしたてあげたのは更に凄い。本屋大賞句品。