路上から生まれた言葉と音楽
56歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介(R)第27弾!
本日紹介するのは久々に映画のサントラ。
「THE LAST TIME I COMMITTED SUICIDE」
1997年発売
今までにもサントラの名盤は沢山紹介してきました。
どれも音楽と関係のある内容で名作(これ以外にも数作紹介済みです)。
やはり名作には名サントラが付き物だと実感します。
何故か二回り目では一枚も紹介してなかったので、本と久々です。
今作は邦題を(死にたいほどの夜)として紹介された映画です。
1940~60年代にアメリカで流行したビートジェネレーション。
ウィリアム・バロウズを筆頭に、ビート文学の最高峰である(路上)を書いたジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグが活躍した時代です。
主流を嫌い、ルールを壊し、新しくも斬新な文学を生み出した若者達の時代でした。
今作はその時代の空気感を見事に映像化した一本。
主人公はケルアックの友人にして、(路上)の主人公のモデルとなったニール・キャサディの物語です。
流れる音楽は二系統に分かれていて、主人公達が活躍した時代のリアルな音楽。
チャールス・ミンガス マックス・ローチ マイルス・デイヴィス チャーリー・パーカー エラ・フィッツジェラルド アート・ブレイキー セロニアス・モンクなどの名曲がバックを彩ります。
そして映画化された当時活躍してた、カサンドラ・ウィルソン ダイアン・リーブス ジャッキー・テラソンも名演を聞かせてくれてます。
兎に角新旧の選曲が素晴らしいサントラとなっています。
アメリカが自由で輝いていた時代が目に浮かぶ音達です。
皆様には映画のエンデイングでかかるPETという女性シンガーのポエトリー系の曲を。
ある意味2000年代のビート音楽はこんな感じなのかもしれないですね。