乳児院、養護施設、暴力、刃。「僕、運がいいんです」/四
四話目のインタビュー記事です。
建城(タテキ)さんは、生後5ヶ月で乳児院に入り、その後16年間児童養護施設で過ごした。定時制高校の卒業前にして母親との同居を決める。最初は喜んでいた母親も、彼がもう親の思い通りになるような年齢ではないことに気が付かず、認められず、彼に暴力を振り始める。その後彼に何の相談もなく、母親は同僚の年下男と再婚した。そしてこの再婚相手も彼に暴力を振るうようになる。彼は誰にも相談せず、戦わなくてもよい問題だと割り切り、一人で耐えていた。しかし耐えていればい