町屋ラボ リノベの記録その4 中庭周りの整備
前回は6畳和室を板間にして仕切り壁で2つに区切り、
アーティストの居室を二部屋整備した様子を紹介しました。
今回は庭回りの整備の様子を紹介していきます。
庭回りに関する作業は以下の通り。
庭回りの整備
雨漏り対策
廊下の天井に雨漏りの後がありました。
放っておくとどんどん建物が傷むので、
雨漏りをしている場所を塞ぐことにしました。
2階から廊下の屋根に上がってみます。
コーキング後の降雨時に様子を確認すると、雨漏りは止んだようでした。
(後日別の部分で雨漏りが発生…。こちらも再度コーキング補修で何とかなりました。)
傷んだ天井板も補修して、とりあえずこれでOK。
小須戸ARTプロジェクトの際は、こちらの空間にモニターを設置し、
メディアアート作品を上映するなどして活用したこともありました。
壊れた建具の修理
続いて建具の修理です。
当初、庭回りの建具の一つが壊れてベニヤ板で塞がれていました。
さすがにこのままにはしておけないので、何とか整えます。
まずは壊れた建具の代わりになるものを探します。
日本家屋の建具の寸法は概ね同じですから、
建物の中で使われていない建具を探し、窓枠に嵌めてみました。
際奥の建具を引き出してみると、これも下部が傷んで崩れていました。
その部分を木材で補修し、木材用防腐剤で塗装して色も馴染ませます(写真右から2番目)。
ガムテでふさがれた穴も、ベニヤで塞ぎ直します。
これで、何とか庭回りの建具も整いました。
傷んだ建具のレールや割れたガラスの交換は今後の課題です。
庭の植栽や池の整備
町屋には、通風や採光のために坪庭等と呼ばれる庭が設けられます。
町屋ラボにもあまり広くありませんが庭があります。
せっかくの中庭ですから、和の雰囲気を感じる空間にしたいところ。
掃除して見つかった池にはボウフラ対策のためにメダカを放しました。
その後自然繁殖して増えています。
池の奥には小須戸地域特産のボケや貰い物のもみじを植えました。
最後に最近の中庭の様子をご紹介。
2019年の写真と見比べてみると、ボケやもみじも育っているのがわかります。
かわいい杉苔を育てつつ(銭苔も生えていますが)、緑あふれる苔庭をめざしています。
雨樋の修理
公開当初はもともとあった古い雨樋を
誤魔化しながら使っていたのですが、
2020年1月の大雪の影響で壊れてしまったので取り換えしました。
その様子を紹介します。
春になって雨樋をみてみると、雨樋がひっくり返って壊れていました。雨樋を支える金具が錆びて壊れ、雨樋自体も劣化が進んでいたようです。
元々の雨樋は屋根に塗られたタールが樋の底に固まり深さが足りずに雨水があふれることもあったのです。
いつかは取り換える必要があったので、良い機会と思い、いざ交換作業。
傷んだ雨樋や金具を撤去し、ホームセンターで購入した雨樋と金具を脚立に上がって取り付けます。
1人作業したので作業中の様子の写真は無し。
ちなみに随分前から2階の庇の雨樋も壊れて外れていたようなので、後日付け直しました。
降水を待ち、雨樋を通ってスムーズに雨水が流れる様子を見ると、がんばって良かったと思ったものです(笑)
次回予告
ということで、今回は庭回りのお話でした。
次回は8畳の和室。襖に代えて壁設置、畳の塗装、土壁の漆喰塗りなどの作業の様子をお知らせします。
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