子どもの「5月病」を予防しよう!
こんにちは!現役保育園看護師のチロです。
今回のテーマは、子どもの5月病予防です。
一般的には大人が罹るものというイメージのある5月病ですが、保育園に通うお子さんにも似たような症状が出ることがあります。
そこで、子ども、特に幼児期(1歳~6歳頃)の5月病について、症状の特徴や受診の目安、予防法について、現役保育園看護師の目線で簡潔にまとめてみました。
この記事の内容を一言にまとめると、『生活リズムを整えることは5月病の予防にも効果的』ということです。
大型GWも後半です。是非この記事を参考にして、子どもの5月病予防に役立てて頂けたら嬉しいです!よろしくお願いします。
幼児期における5月病の症状と特徴
子ども、特に幼児期における5月病には、以下のような症状があります。
元気(活気)がない
保育園/幼稚園に行きたがらない
保育園/幼稚園のことを話したがらない
食欲がない
イライラしている
朝起きられない
発熱、腹痛、頭痛などの不定愁訴がある
なんとなく普段とは異なる様子がある など
大人の5月病も似たような症状だとは思いますが、幼児期の特徴として「自分の不調を正確に言語化できない」ということを考慮する必要があります。
「普段と違うかも」が早期発見になる
「不調を言語化できないこと意識すべき」ということは、5月病に限った話ではありません。乳幼児期の保育/看護において重要な視点だと思っています。
保育現場で働いていると、あらゆる不調の最初の気づきは「いつもと何か違う」という保育士や保護者の方の直感であることが多いです。これは、日々お子さんと関わっているからこそ気づけることであり、言語化が未熟な乳幼児期においては何よりも重要な気づきでもあると思っています。(これについては、また別の機会にnoteにまとめてみたいと思います!)
特に5月病のような心身の状態は、感染症や怪我のように目に見える症状が必ずあるわけではありません。状況によってはただ怠けているだけに見えたり、ふざけているように見えたりすることもあるかもしれません。
ですが、そんなお子さんの様子がなんとなく普段とは異なると感じるとき、もしかしたらお子さんからのSOSをキャッチしているのかもしれません。
様子に気づいてあげることができれば、対処もできるし必要に応じて受診を検討することもできます。つまり、早期発見・早期治療への糸口になるのです。
5月病の受診の目安
ちなみに「5月病」という名称は、病名(診断名)ではありません。症状や状況等に応じて、医師により「適応障害」と診断されるケースがありますが、いわゆる5月病の状態が全て適応障害と診断されるものではありません。
受診の目安は様々あるかと思いますが、保育園看護師としては、以下の項目に当てはまる場合は医師に相談してみるくらいの気持ちで受診することをおすすめしたいと思っています。
軽い5月病だと思っていた症状によってお子さんが日々辛い思いをしている様子がある
原因が明確ではない身体的な症状(頭痛、腹痛、頻尿、便秘、蕁麻疹等)が続いている
登園や登校が出来ず、お子さんも保護者の方も社会生活に支障をきたしている
保護者の方がお子さんに対してどのように接すればよいのか分からないと感じている など
「迷ったらかかりつけ医に相談する」位シンプルでもよいと思います。はじめから精神科等を受診するよりも、まずは小児科で、可能ならかかりつけ医に診てもらうことをおすすめします!
連休後半は生活リズムを整えよう!
5月病程ではなくても、連休明けは大人も億劫になりますよね。それは子どもも同じですし、ある意味自然な反応でもあると思います。
それでも、日常には戻らなくてはいけません。大人は気合いで無理やり戻ることも可能かも知れませんが(それも良くはないと思いますが…)、子どもは大人ほど上手に切り替えることができません。
特に、連休中は旅行や帰省など大人の時間軸で生活しているケースが多いと思います。寝る時間が遅れていたり、食生活も不規則になっているかも知れません。
そこで、まず一番に保護者の方に意識してもらいたいことは、お子さんの「生活リズムを整える」ことです。非日常から日常のペースに生活を戻すことで、社会生活(保育園/幼稚園)に向けて心とからだを準備する時間をつくってあげましょう。
生活リズムを整えることは、心身の疲れやストレスを解消する効果等もあります。つまり、5月病の予防にもなるのです。
出来れば、連休後半の数日間は通常の時間軸で生活できるとよいと思います。少なくとも、起きる時間と食事の時間は日常と同じペースに戻してあげたいですね。
その他の予防/対処法
5月病に関するその他の予防法や対処法については、下記を参考にしてみてください。もし詳細を知りたかったり疑問に感じたりすることがあれば、コメントで教えて下さいね!
話を聞いてあげる
思いきり体を動かして遊ぶ
リラックスして過ごす時間をつくる
スキンシップを大切にする
バランスのよい食事を心がける
保育園の先生に相談する など
まとめ
今回は、乳幼児期の5月病についてまとめてみました。5月病と言いながらも、連休や年末年始等にも当てはまることですよね。
保育園看護師としては、連休明けに元気な姿で登園してくる子ども達に会えることを楽しみにしています!
大人も子どもも、生活リズムを整えることを意識して、心身の不調を予防しましょう!
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