保育園看護師の仕事ってどんな感じ?
こんにちは!現役保育園看護師のチロです。
今日は、「保育園看護師の仕事」についてざっくりまとめます。
看護師の転職先として人気の保育園ですが、業務内容については意外と知られていません。この記事を読んで、「保育園看護師ってこんなことしているんだ!」「そもそも、保育園に看護師いたんだ。」など、発見があると嬉しいです!
保育園看護師3つの仕事
保育園看護師の仕事は、大きく分けると3つあります。
①保育(保育補助)
②保健看護系
③衛生管理系
それぞれ簡単に紹介していきます。
①保育(保育補助)
園によって様々ですが、保育園看護師が日常的に保育に入ることは多いです。乳児(0歳児)をお預かりしている園では特に、0歳児クラスの保育に入ることが多いです。園児と一緒に遊んだり食事介助をお手伝いしたりするだけでなく、お昼寝の監督(午睡チェック)やミルクの準備(調乳)、保育室のお掃除など、保育士と同じように保育業務を担うケースもあります。また、園によってはクラス運営に携わる(=担任になる)ケースもあります。
「保育所における看護師等の配置特例の要件見直しに関する留意事項等について(令和4年11月/厚労省)」に、保育所における看護師の扱いが規定されています。ここで規定されている制度は、とても簡単に言うと「保育所で働く看護師はいち保育士として計上することが可能だよ」というものです。なので、園によってはほとんど保育士と変わらない業務を担っている保育園看護師もいます。
②保健看護系
保健計画の作成や保健日誌等の記録、園児の健康管理、健康教育、職員の健康管理(検便や健診)などがあげられます。さらに細かく項目をあげると、毎朝の園児の健康確認(ラウンド)、乳児健診や歯科健診の対応、身体測定、けがの対応や通院、保護者面談、ほけんだより作成、職員講習、資料作成、緊急時用のマニュアル作成…など、業務内容は多岐にわたります。
これらの業務に注力できている保育園看護師はそこまで多くない印象です。むしろ、日常的に保育に入る時間が長く、そこまで手が回らないという保育園看護師の方が多いかもしれません。
ですが、この業務にこそ、保育園看護師としての専門性を発揮するチャンスがあると思っています。業務に集中できない原因となる課題は山積みですが、どの園でも保育園看護師が保健看護業務を丁寧に出来るようにしたいなと考えています。
③衛生管理系
「衛生管理」を言い換えるならば、園内の「感染症対策」と「事故防止」です。「事故防止」という側面では整理整頓のような、職場の環境整備も重要ですが、保育園看護師の業務としては日々の清掃と消毒をより重視しています。なぜならば、清掃と消毒は園内の「感染症対策」に直結するからです。
保育園内の衛生管理について、多くの園はマニュアル等が既にある(もしくは口伝的、暗黙知的に伝わっている)と思いますが、保育園看護師のような医療従事者が思う「清潔・不潔」の概念は残念ながら保育現場には浸透していません。コロナ禍を経てかなり改善されたようには思いますが、保育業界的には「清掃」と「消毒」の線引きが元々曖昧である状況もみられます。
現場の衛生管理が不十分ななかで、どのように衛生的な感覚を培っていくのか、どのように職員に理解を深めてもらうのか、環境整備を適切にしていくにはどうすべきか…を考えることも、保育園看護師の専門性だと思っています。
まとめ
今回は、保育園看護師の仕事を簡単に紹介させていただきました。子どもたちと関わるお仕事とはいえ、保育園看護師の仕事を極めようと思うと、対象は園児と職員の両方であり、日常の掃除から緊急時の対応まで幅広い保健衛生/看護に関する知識と技術が必要であり、それらを遂行するためにコミュニケーション能力やマネジメント力も求められます。
また別の記事で、色々と深掘りしていきたいです!ご拝読ありがとうございました!
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