寒い日に運動すると3.5倍も脂肪が燃えやすい
寒い日に運動すると3.5倍も脂肪が燃えやすい
ローレンシャン大学の研究
いよいよ本格的な冬の到来である
冬になると寒くなって、動くのが億劫になる
しかし、そんな冬にも大きなメリットがある
それは、脂肪が燃えやすい、ということだ
寒い場所の運動は、快適な場所の運動に比べて大幅に脂肪を燃やしてくれる
研究者は11人の太った人を集めて、HIIT(高強度インターバルトレーニング)を行ってもらった
HIITは、60秒間90%の力でサイクリング、90秒間30%の力でサイクリングのサイクルを10セット
その際、21度の快適な部屋と、0度の寒い部屋の両方で行ってもらい、室温によって脂肪の燃えかたに違いがあるのか調べた
分析の結果、寒い部屋でHIITを行った場合、たくさん脂肪が燃えることが判明した
快適な部屋に比べて358%も多く、脂肪が燃えていた
実に3.5倍も脂肪が燃えている
直感的には同じ運動量なら、同じ脂肪燃焼効果になると思う
しかし、同じ運動量でも、気温によって大きく効率が変化する
運動をするなら寒い場所で行ったほうが効率的である
それに、運動すれば暖房も必要なくなるので節約になる
痩せたければ、部屋を寒くして、運動をしよう
ただし、今回の実験は人数も少なく、HIITのセット数も少ない
小規模な実験なので結論を出すには早い
寒くなると褐色脂肪細胞が増えてカロリー消費が増えることは判明している
なので、HIITは関係なく寒い部屋にいたことで脂肪が燃焼した可能性がある
要するに、冬は脂肪が燃えやすい季節なのだ
同時に冬は食欲が爆発する季節でもある
寒さはレプチンやグレリンの食欲ホルモンのバランスを崩させる
進化的にも、冬は食料が乏しくなるので、食べれる時に食べるようになった
脂肪を増やして越冬の準備をするので、冬はついついたくさん食べてしまう
冬は痩せやすい季節でもあるが、太りやすい季節でもある
つまり、正月にお餅をたくさん食べるのは、寒さのせいだった
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参考文献
High-intensity interval exercise in the cold regulates acute and postprandial metabolism
https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/japplphysiol.00384.2020