ブランド品好きの人は不安を感じやすい人
ブランド品好きの人は不安を感じやすい人
私たちの身の回りにはさまざまなブランド商品が溢れています。
一般的に、ブランド品を購入する人は、自己顕示欲が強かったり、他人の視線を気にする傾向があると言われています。しかし、実際にはそうではないかもしれません。
・ブランド品愛好者の特徴
ヴロツワフ大学の研究チームが行った2つの研究によると、ブランド品をよく購入する人の共通点は「不安」にあるようです。
研究1:オンラインアンケート調査
1,397人を対象に、愛着スタイルとブランド品購入に関するアンケート調査を実施しました。
研究2:二段階実験
657人の参加者について、愛着スタイルを調べた後、10週間後に物質主義とステータス消費の傾向を調査しました。
二つの研究から、不安型の愛着スタイルを持つ人ほど、物質主義とステータス消費(ブランド品購入)に傾いていることがわかりました。
・なぜ不安な人はブランド品を買うのか?
不安型の人は、人間関係における孤独を恐れ、他者から受け入れられたいという強い欲求を持っています。
ブランド品を身に付けることで、一時的に自尊心が高まり、孤独感から開放されると錯覚してしまうのです。
つまり、ブランド品の購入は、人間関係での不安を軽減する代償行為なのかもしれません。
・自分の愛着スタイルを知ろう
愛着スタイルは簡単には変わりませんが、自覚することで対策を立てられます。ブランド品の購入が、本当に自分を幸せにするものなのか、一度見つめ直してみる必要があるかもしれません。
ブランド品を所有することに価値を見出せないという人もいれば、機能性や本当の価値を重視する人もいます。大切なのは、自分にとって何が本当に大切なものなのかを知ることです。
ブランド品を愛する気持ちを否定するつもりはありませんが、その理由を知ることで、より賢明な消費行動ができるはずです。