騒音がある環境で眠ると、どれくらい睡眠の質は下がるの?
騒音がある環境で眠ると、どれくらい睡眠の質は下がるの?
ヨーテボリ大学の研究
騒音がある環境で眠ると睡眠の質が下がる、と言われている
実際、騒音の悪影響はどのくらいなのだろうか?
睡眠に問題のない成人50人を集めて、実験を行った
参加者には研究室に集まってもらい、3日間研究室で眠ってもらった
参加者は二つのグループに分けられた
・普通に寝るグループ
静かな環境でぐっすり眠ってもらう
・騒音がある環境で眠ってもらう
騒音の種類は風力タービンの音
音量は大と小があり、窓が開いている、もしくは窓が閉まっている、の合計4つのパターンで調べた
結果、騒音がある環境で眠ったグループは睡眠の質が客観的にも主観的にも下がっていた
睡眠ポリグラフで検査した結果、レム睡眠に入るまでの時間が16分増加し、レム睡眠の時間が11分減少した
朝、目覚めた際にアンケートを行った結果、疲労感とイライラが増していた
その上、よく眠れなかった、睡眠の質が下がった、と答える人が多くなった
騒音がある環境で眠ると客観的にも主観的にも、睡眠の質が下がる
ただし、その他の影響はなかった
ストレスレベル、眠るまでの時間、睡眠時間、中途覚醒、などは違いがなかった
もしかしたら、騒音の悪影響は思いの外小さいのかもしれない
騒音の違いによる影響も判明している
窓が開いている場合は、騒音が小さいと中途覚醒が増えた
窓が閉まっている場合は、騒音が大きいと中途覚醒が増えた
騒音で起きるかどうかは個人差が大きい
騒音で起きるかどうかは、50%は体質で決まる
結局、自分の体質に合った環境で眠るしかないのだろう
それでも、騒音のメリットはないので、静かな環境で眠るのが一番である
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参考文献
A laboratory study on the effects of wind turbine noise on sleep: results of the polysomnographic WiTNES study
https://academic.oup.com/sleep/article/43/9/zsaa046/5811422