薬指が長いと握力が強くなる
薬指が長いと握力が強くなる
指の長さを気にしたことはありますか?
実は、指の長さには多くのことが隠されており、その一つが握力との関係です。
握力は健康状態とも深く関係しており、弱い握力はさまざまな病気のリスクを高めることがわかっています。
今回は、特に女性の指の長さと握力の関係について解説します。
・指の長さで何がわかる?
これまでの研究によって、指の長さからさまざまなことが明らかにされています。
たとえば、薬指が長い男性は収入が高い傾向がある、あるいは男性器のサイズがわかるといった研究結果もあります。
しかし今回は女性における指の長さと握力の関係です。
ウィーン大学が行った研究では、19歳から31歳までの125人の女性を対象に、指の長さと握力の関係を調べました。
指の大きさと握力を測定しました。
・握力と関係が深いのは薬指だった!
結果、握力に最も深く関わっていたのは、薬指でした。
より具体的には、「薬指が人差し指よりも長い女性は、握力が強い」という傾向が確認されています。
・なぜ薬指が握力に影響を与えるのか?
薬指の長さが握力に関係している理由として、男性ホルモンであるテストステロンが大きく関係していると考えられています。
母親の胎内で浴びたテストステロンの量が、指の長さや握力に影響を及ぼすからです。
つまり、胎内でテストステロンを多く受けた場合、薬指が長くなり、それが握力の強さに反映されるというわけです。
・握力は健康のバロメーター
握力が強いかどうかは、単なる力自慢だけでなく、健康にも大きな影響を与えます。研究によれば、握力が弱い人は、心血管疾患や早死のリスクが高くなることがわかっています。
そのため、自分の握力をチェックすることは、健康管理の一環としても非常に重要です。
もし握力が平均よりも弱いと感じたら、トレーニングを始めるのも良いかもしれません。
・自分の指の長さを測ってみよう!
自分の薬指は人差し指よりも長いか、短いか、確認してみてください。
もし薬指が人差し指よりも長いなら、あなたの握力は比較的強いかもしれません。
逆に、薬指が短い場合は、握力が弱い可能性があります。
・まとめ:薬指の長さで色々わかる
指の長さ、とりわけ薬指の長さが握力に関係していることがわかりました。
握力は単なる力の指標ではなく、健康を示す重要なバロメーターです。
指の長さという小さな違いが、あなたの健康に大きな影響を与えるかもしれません。ぜひ一度、自分の指を観察してみてください。
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参考文献
Handgrip strength and 2D : 4D in women: homogeneous samples challenge the (apparent) gender paradox
https://doi.org/10.1098/rspb.2021.2328