忠誠心がある人はタダ働きさせられる

忠誠心がある人はタダ働きさせられる
デューク大学の研究

会社や上司に忠誠心を持っている人は得難い存在である
責任感もあり、真面目に仕事をしてくれる
忠誠心を持っていると、昇進や昇給でも有利になることだろう

しかし、必ずしも忠誠心が有益になるかといえば、そうでもない
忠誠心が高いが故の弊害もある

オンラインで会社の管理職を1400人集めて、架空の従業員ジョンのプロフィールを見せた
ジョンのプロフィールには複数のパターンがあり、性格や評判が異なるものが用意された

参加者はジョンのプロフィールを読んだ後、ジョンに仕事を割り振るように求めた
ただし、プロジェクトの予算は限られており、コストを抑えるために、ジョンにタダ働きさせることも可能だった

結果、忠誠心があるジョンはタダ働きさせられやすいことが判明した
プロフィールに、忠誠心がある、と書かれていると、正直、公平、などの文言よりタダ働きに従事させられる可能性が高くなる

また、忠誠心があると直接書かれていなくても、仕事に責任感がある、と書かれていると忠誠心があると思われていた

会社で、仕事の責任を負っていたり、あなたに着いてきます、などの行動を取っていると上司に忠誠心がある奴と思われ、タダ働きをさせられる可能性が高くなる

研究者によると、タダ働きさせる理由は、会社のために自分の時間や能力を犠牲にするのは当然、と管理職が考えているからである
犠牲が大前提なので、上司は部下にタダ働きをさせている自覚はない
当たり前のことをしていると思っている
そのため、忠誠心がある部下は、いつまで経っても搾取されてしまう

ならば、忠誠心を放棄すればいいのか、ということでもない
忠誠心事態は問題がない
あくまで、忠誠心を持っていると上司に無意識の内に搾取される可能性がある、ということ
忠誠心を利用させないように気を付けることが大事だ

上司と話し合って、上司が搾取していると認識させることが出来れば、被害も軽減するだろう

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参考文献
Loyal workers are selectively and ironically targeted for exploitation
https://doi.org/10.1016/j.jesp.2022.104442