社会で評価されるのは「幸運」か「実力」か
社会で評価されるのは「幸運」か「実力」か
ニューヨーク大学アブダビ校の研究
社会ではしばしば議論されることに、幸運と実力がある
コツコツ行った努力で実力を伸ばしたら成功するのか?
運も実力のうち、というように運が大事なのだろうか?
はたして、成功するためには幸運と実力、どちらが大事なのだろうか?
研究者は、ヨーロッパのプロサッカーの試合でゴールポストに届いたシュート10000回以上を分析
ゴールを決めた選手と、ゴールにならなかった選手を比較した
サッカーを楽しみながら研究もできる、なんと羨ましい
分析の結果、どちらの選手も実力に差はなかった
実力が同じなのに、ゴールできるかできないかの違いが生まれるのは、運に他ならない
運が味方をした選手はゴールを決めることができ、運に見放された選手はゴールを決められない
たまたまコースが空いていた、たまたまゴールキーパーがファインプレーをした、そんなたまたまによって選手のゴールするかが決まる
しかも、ゴールを決めた選手の幸運は続く
監督から長く試合に出させてもらえて、サポーターからの評価も高かった
一度、幸運という名の波に乗ったら、そのまま乗り続けることができるみたいだ
幸運に恵まれた選手が評価される理由について研究者は、結果バイアスが関係していると考えている
結果バイアスとは、途中経過に関係なく、結果で物事を判断する認知バイアスの一種である
要するに、たまたま成功した場合でも、その人の実力だと思ってしまう
結果を出している→評価が高くなる→次も任される、という流れの出来上がりだ
ビジネスの世界でも同じである
途中まではどんなによくても最終的にポシャったら評価されない
逆に、途中経過が悪くても、結果さえ出せば評価される
結果よければすべて良しだ
つまり、会社で評価されたければ、無謀なことに挑戦して失敗するより、誰でもできる簡単な業務をこなして、成果をアピールすることだ
上司は成功か失敗か、の二つに一つでしか判断しない
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参考文献
Fooled by Performance Randomness: Overrewarding Luck
https://www.mitpressjournals.org/doi/abs/10.1162/rest_a_00783